左腕の浮腫み、気持ちも体も休めず悪化する痔に耐えながらの赤ちゃんのお世話でボロボロのしおさん。廊下をヨロヨロになりながら歩いていて気付いたのは、にこやかで穏やかな笑顔ですれ違う他のママさんたち・・・「なんで私だけこんなにボロボロなの?」
出産よりも産後が辛い。[28]~入院編~
お尻の痛みに耐えながらの赤ちゃんのお世話で疲弊しきったしおさんは、同じように出産を経た人たちが平然と歩けていることがなにより羨ましくて、ひとりだけボロボロになっていることが恥ずかしくなってしまいました。
様子を見に来たご主人も「全然元気ないけど・・・大丈夫?」と心配するほどです。
お尻が痛くて動けない、それでも動かない訳にはいかないので動いていることを弱弱しい声でご主人に訴えるものの起き上がれないしおさんですが、授乳の時間になると、入院中に見出したなんとか痛みが最小限になる座り方で赤ちゃんのお世話を始めます。
「あぁぁ・・・また授乳の時間だ」
「3時間おきにあげないとダメだから休めないんだよね・・・」
しおさんを見つめるご主人はとても心配そうです
「もう頑張れとしか言えないけど・・・頑張れっ!」
授乳がおわり、再び寝込むしおさん。
「もう嫌だ・・・帰りたい・・・帰って寝たい・・・」
そんなしおさんをご主人が励まします。
「今日と明日頑張れば退院できるからさ・・・あとちょっとだよ」
その声を聞きながらしおさんも自分自身を励ましました。
そうや・・・なんやかんやであと2日で・・・赤ちゃんとおうちに帰れるんだ・・・
辛いけど・・・赤ちゃんと一緒だし乗り越えられ・・・
と、ふとミルクのことを思い出したしおさん。
「ああんそうだミルクつくってくるうううう!!」
「やっ・・・俺持ち上げるから・・・」と傍らで焦るご主人の声もかき消される勢いで
再び痛みに耐えながら起きてミルクを作りに行くのでした。
[29]に続きます。
しお
令和4年10月長女出産。
0歳児はじめての育児にゆるーく奮闘中です。
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ご自身が相当辛い状態なのに、赤ちゃんのお世話も全てひとりで頑張るしおさん。周りの人たちに頼ってもいいんですよー!!
[ママ広場編集部]