不倫をしておきながら円満離婚を望む夫

つかさから一方的に離婚を切り出されてから一週間。私は朝食を食べ、仕事に行き、帰ってきて寝る・・という今までと変わらない毎日を過ごしていました。ただひとつ違うのは、つかさが家に帰って来ないということだけ。つかさは妊娠中の女性と一緒に義実家で生活しています。

週末、つかさと義母が家にやってきました。玄関を開けるとすぐに義母から「今日は離婚届を取りに来たわ」と言われ、「離婚の条件は決まったかな」とつかさが淡々と言いました。「・・まだ・・気持ちの整理がつかなくて・・」と返しながらつかさと義母に中に入ってもらいました。

私はつかさと義母と向かい合う形で席につきました。義母は溜息をつきながら「あのねぇ、孫ができる時に苗字が違うと体裁が悪いのよ」と離婚を急かし、「あなたには荷が重すぎたわよね。ご自分でも分かってるでしょう?今までありがとう」と笑いながら言いました。もうすぐ産まれる跡取りのことで頭がいっぱいの義母にとって私は邪魔な存在でしかないようです。私は何も言い返せず黙ってギュッと手を握りしめました。

すると、つかさが「母さん、もう少し時間をあげよう。カオルもここまでよく協力してくれたし」と私を気遣うように言い、「そう?あなたがそういうならもう二週間くらい待とうかしら?」と義母。私の意見など全く聞かずに話を進める二人に「あの・・条件はわたしが全部決めていいんですよね?」と切り出した私。

つかさは「あぁ、できることなら何でもするよ」と張り付いた笑顔を浮かべながら言いました。この人は自分の醜態を晒されるのが嫌で円満離婚を望んでいるんだわ・・。私の出す条件を飲む代わりに自分のしたことに文句は言わせない・・そんなつかさの考えに怒りが湧いてきました。
不倫相手との間にできた子どもがもうすぐ産まれるから離婚して欲しいと一方的にカオルさんに告げたつかささんは、一週間後に義母とともに離婚届を取りにカオルさんの元を訪れました。カオルさんに拒否権など無いといった態度で離婚の話を進める二人にカオルさんが「条件は私が全部決めていいんですよね?」と聞くと、つかささんは取り繕った笑顔で「できることなら何でもするよ」と言いました。そんなツカサさんを見て自分の醜態を晒されるのが嫌で円満離婚を望んでいるのだろうと感じたカオルさんは静かに怒りが湧いてきました。
つかささんと義母はなぜこんなに上から目線なのでしょうか・・。カオルさんの気持ちは一切考慮せず離婚は決定事項として進める二人の態度が腹立たしいですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:和栗ぐり
長女みーちゃん、長男はーくん、1歳7ヶ月差の年子姉弟の日常を描いてます。
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