3歳の頃から娘は
パンツ(下着)が履けなくなりました。
靴下が履けなくなりました。
ズボンが履けなくなりました。
スカートが履けなくなりました。
半袖が着れなくなりました。
気持ち悪いといって癇癪をおこすのです。
今ほど感覚過敏(触覚過敏)という言葉は知られてなかったように思います。
何がどうイヤなのか・・・理解できず対応する私も追い詰められていきました。
下着、靴下、服・・嫌じゃない服を探すことはとても根気がいるものでした。
サイズを大きくすればいい・・・そんな単純なものではありません。
これがいいよ!と言われているものすべて買いつくしたのではないかと思うくらい買っていました。
そんな娘の現在です。
1)ボクサーパンツしかはけません
西松屋のボクサーパンツもうこれだけです。これ以外は履けません。
今も変わらずコレ。H&Mのボクサーパンツは履けないことはないのですがピタッと感があるので西松屋のボクサーパンツの大人買いです。
アトピーの子や敏感肌向けの子用のものも購入したのですが履き心地が娘には合わなかったようでした。
2)半袖、ノースリーブが着れません
腕やわきの下に布が触れてしまうことがイヤだそうです。
そのため、半袖、ノースリーブが着れません。
この時期はまだいいのですが・・・。
夏・・真夏でも長袖のTシャツで登校しています。
体操服も長袖です。
運動会の時は半袖にできませんか?と先生から話がありました。
感覚過敏の話しをしていたのですが、みんなと違うのは・・・という理由でした。
無論、半袖は着れないので、運動会自体を休むと話した娘。
先生に再度相談をして、長袖で運動会に参加しました。
下着はワンサイズ大きいキャミソールタイプのものは大丈夫。
3)ズボン、キュロットスカートが履けません
ジーンズ・その他もろもろズボンというものが履けません。ジャージは大丈夫です。
素材もあると思うのですが・・・これは何がイヤなのか具体的にはわかりません。
縫い目が外にズボンも購入して試しましたがNGでした。
でもガウチョパンツは履けます。
ワンピースも真ん中で絞ってあるタイプなどはNGです。
ノースリーブ、半袖タイプのワンピースは着れません。
スカートもレギンスがあれば履けます。
レギンスはユニクロのものしか受付けません。
締め付けられるもの、裾や袖が肌にザワザワっと触れてしまうのがイヤなのかもしれません。
4)靴下は縫い目によって履けない&タイツは履けません
靴下は指の第1関節くらい?に縫い目があるMac-Houseの靴下のみ履けます。
指の先端にくるものは履けません。
シームレス靴下はピタッとしてしまうため、購入したものは履けませんでした。
タイツはすべてがイヤだそうで・・・一切履きません。
学芸会はタイツ着用だったのですが、先生にお願いをしてレギンスにしてもらいました。
着れるかどうかの判断
洋服の場合着れるかどうか試着してから買いたいのですが、それに関しては断固拒否。
服の脱着を何度もするのが拒否の理由です。
ですので、買ったもので1度も着なかった・・・という服、今もあります。
何度も着たり脱いだりするのが3歳のころからイヤでその時は、気持ちもわかってあげられずイヤなら脱いで、イヤじゃない服を着てと話しても大暴れでした・・。
無理やり脱がして、着させてをしたこともあります。
また、ショッピングが嫌い・・・ウィンドウショッピングなんてもっての外!という考えの娘です。
1)素材
綿、ポリエステル
この2つであれば、まず素材としてはOK
娘の場合、オーガニックとかそんなのは全然関係ありませんでした。
2)縫い目、締め付け具合
縫い目がどこにあるか、締め付け部分が少ないもの。
先ほども書きましたが、縫い目が外側になっているものであっても
着ることができない服もあるので、どの部分にどんな縫い目になっているか
を確認します。
3)デザイン
ただ着れればいい・・お年頃の娘はそんなことは許しません(笑)
チュチュなどキラっとしたかわいいものはNG・キャラクターものはNG。
プリンセスみたいなドレスはもっての外。
シンプルだけど、かわいいもの。
いろいろなリクエストはあります。
一緒に買い物には付き合ってくれませんが・・・。
この3点を考え購入します。
タグのありなしは、うちの場合はあまり関係ないようでした。
それでも念のためすべて外しています。
1度着れないと思った服は2度と着ることはありませんから。
5年も経つと傾向は見えてきますが・・・
選ぶのを失敗したというパターンも未だにあります。
タグを切ってから着れる着れないを判断するので返品はできないため、お友達にお願いして引き取ってもらいます。
それでも、おしゃれ意識は高くなってきてます。
感覚過敏(触覚過敏)であってもおしゃれができるんだな~と娘がこの年になって、やっと思えるようになりました。
カチューチャやイヤリング、ネックレスなども付けることはできません。
それでも髪を括るときのゴム、子供向けの化粧品やネイルシールなど気になってはいるようです。
本人は随分自分がつけられないもの、着ることができないものを認識しているようになりました。
ただ、すべてが解決したわけではありません。
成長と共にファーストブラのことも考えなければいけません。
スクール水着も同様です。
チャリダー主婦さんの記事をみて、娘に合うものがあるのか不安になったもの本当です。正直、かなり大きな壁だと思っています。
それでも見つけていくしかない。
着ることができる服、下着を見つけることは本当に時間がかかり、お金がかかりました。
1度も着ていない服や下着は10枚20枚じゃありません。
娘が、何がイヤなのか、気持ちもわかってあげられませんでした。
どうしてそんなに暴れて、そんなに泣くのかもわかりませんでした。
イライラして、こちらも涙がでてきて・・・。
大変でした。
本当に大変でした。
もう、無理だ・・何度も思いました。
乗り越えることが難しいと思っている方、
悩んでいるお母さんはたくさんいるのではと思います。
私もそうでした。
もう!勝手にしたら!
なんてこと、何度言ったことか・・・
成長したら着れるのでは??と思ったこともあります。
着れません(笑)
着れないのです。イヤなんですよ。気持ち悪いんです。
もう、これは認めるしかない。
なんで着れないの?は愚問なのです。
愚問と気づけるほどの冷静さはその時は微塵もありませんでしたが。
それでも、こどもたちは成長していきます。
根気よくその子がイヤではないものを見つけるしかない。
そこは変わらないです。
その中で、靴下を履きたくないなら履かずに靴を1度履かせてもいいと思います。
だぼっとしたズボンがはける子であればパンツを履かずにズボンを履かせてあげてもいいのと思います。
うちはパンツを履かないのはもっとイヤ!!という自尊心もあり、大丈夫なパンツが見つかるまで無理やり履かせていました。
何が解決の糸口になるのか・・・その子その子によって違うため1つの答えとしては出せないのかもしれません。
それでも感覚過敏(触覚過敏)の娘。3歳から5年経った今。
娘は着れる服は限られていますがオシャレは楽しんでいます。
乗り越える壁はまだまだありますが、頑張りたいと思います。