[28]父の浮気|気安く「助けてほしい」仕事が回らなくなると捨てた元妻に助けを求める無神経な夫

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前回のお話

20年連れ添った夫ケイさんから、浮気相手のエリカさんの妊娠を理由に離婚を切り出されたリナさん。年頃の子どもたちのことを心配するも、娘ジュリちゃんは既にケイさんの浮気を知っていて、離婚すると伝えた時も動揺はなく落ち着いていました。すると、ジュリちゃんはケイさんについていくと言い出し、リナさんもケイさんもビックリ。ケイさんとエリカさんの新居に強引に自分の部屋を作らせたり、自分優先でご飯の準備や塾の迎えを頼んだりとやりたい放題のジュリちゃんに振り回され、ケイさんに不満を漏らすエリカさん。危機感を覚えたケイさんがもう少し配慮してほしいと頼むと、ジュリちゃんは離婚の条件を提示してこれを公正証書にしてくれるならこの家を出て離婚にも協力するとケイさんに交渉を持ち掛けました。ジュリちゃんが提示した条件はケイさんにとっては不利な内容でしたが、エリカさんとの新しい生活のために条件をのみ、ついに離婚が成立。実はジュリちゃんはケイさんへの復讐を計画して弁護士である友達のママに相談していたのでした。後からジュリちゃんの計画を知ったリナさんは驚き呆れながらも「でも本当に助かった、感謝しかないわ」と心からお礼を伝えると、「でも、パパたちこれから大変だと思うよ」とジュリちゃんが呟きました。その後、ケイさんはこれまでリナさんが手伝ってくれていた自営業の細かな雑務に追われ疲弊する中、エリカさんは呑気に新作バッグや行きたいレストランの話ばかりでリナさんの有難みを痛感したケイさん。エリカさんに手伝いを頼むと渋々了承してくれたものの、頼まれていたお礼状の準備や書類の整理を放置していたエリカさん。潤んだ目で謝るエリカさんに強く言えず自分でやるとため息をつくケイさんに、エリカさんが「リナさんにお願いしたら?」と提案。ケイさんと結婚すれば働かずに贅沢な生活ができると想像していたエリカさんは、「どうして私がリナさんの代わりに仕事しなきゃいけないのよ」と不満に思っていました。

1話目から読む

「こんなに細かく・・」元妻がやっていた業務を引継ぎ驚愕

自営業のケイさんは、見えないところで元妻リナさんがどれだけ会社の雑務をしてくれていたのか離婚後に思い知りました。リナさんの代わりに仕事をお願いされたエリカさんは、自分でやるのが嫌で「リナさんにお願いしたら?リナさんも仕事探してるかもしれないよ?」とケイさんに提案。

エリカさんの提案を受け、ケイさんはさっそくリナさんに電話をして事情を説明。「だから、ちょっと助けてほしいんだ」とケイさんに頼まれたリナさんは「わかった。じゃ、週末会社に行くね」と渋々了承。

「エリカさんに引き継いだ方がいいものもあるから、エリカさんも連れてきて」とリナさんが言うと、「わかった!リナ、本当にありがとう」とケイさんは感謝します。

リナさんとケイさんの電話のやり取りを聞いていたジュリちゃんは、「ママ。パパを助けてあげるの?ちょっと優しすぎない?」と納得のいかない様子。「そんなんじゃないわよ。さすがに無責任かなって思って。ジュリも来てくれる?」とリナさんが言うと、ジュリちゃんは「もちろん」と快諾しました。

そして週末。リナさんは「この書類はここにまとめてあるから。あと、お礼状のリストはこのファイルにまとまっていて、お中元やお歳暮のリストはこっち。皆さんの好みとかはここに記載してあるから間違わないで」と丁寧にケイさんに説明。

リナさんの説明を聞きながら「こんなに細かく・・」と想像以上のリナさんの仕事内容に驚くケイさん。リナさんが「エリカさん、これは私のやり方だから、エリカさんの好きにやっても大丈夫だと思うわよ」とエリカさんに言うと、エリカさんは薄笑いを浮かべながら「あの~」と切り出しました。

楽をしたいエリカさんにうまく乗せられ、離婚した元妻リナさんに助けを求めたケイさん。リナさんがいなくなって仕事が回らない状況を説明すると、リナさんはケイさんとエリカさんに自分のやっていた業務を引き継ぐ時間を作ってくれました。リナさんは様々な資料をわかりやすくファイリングしてくれており、丁寧な説明を受けながら「こんなに細かく・・」と驚かされるケイさん。ひと通り説明を終えたリナさんがエリカさんに「これは私のやり方だから、エリカさんの好きにやっても大丈夫だと思うわよ」と言うと、エリカさんは「あの~」と微妙な反応。
自分の身勝手で離婚しておきながら都合よくリナさんに頼るケイさんが腹立たしいですね。自分がどれだけリナさんに助けられていたのか痛感したケイさんですが、同じことをエリカさんに求めるのは難しそうですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • 読者 より

    娘があれだけ頑張ってくれたのに…結局、自分は悪者になりたくないのね。プライド無いのかな。

  • 匿名希望 より

    仕事の話になんで子供連れてくの?たしかに頼りになる娘だけど、子供に頼っちゃダメでしょ

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