仕事も家事も、元妻が抜けた穴は大きかった・・・

ケイさんについていったのも、エリカさんを困らせるようなワガママを言ったのも、すべてはリナさん側に有利な条件で公正証書を作らせるための周到な計画でした。たったひとりで復讐を練っていたジュリちゃんにリナさんは呆れつつも、「でも本当に助かった、感謝しかないわ」とお礼を言います。するとジュリちゃんは、口元をゆるませながら「でも、パパたちこれから大変だと思うよ」とつぶやきました。
離婚が成立して数日。リナさんが抜けた分の仕事を抱えたケイさんは、毎日遅くまで残業しながら必死に業務を回していました。「細々としたやりとり、全部リナにお願いしてあったんだ」改めてリナさんの仕事量を思い知り、げんなりしつつも黙々とタスクをこなします。

仕事量の多さにため息がこぼれたその時、書類の山にあった一通のお礼状が目に入りました。「お礼状とかもリナが全部手書きだったんだよな・・・この時代に」リナさんの細やかな気づかいを感じて思い出に浸っていると、突然スマホが鳴りました。

電話の相手はエリカさんでした。「ケイは今日も遅い?」と聞かれ、ケイさんは気まずそうに「うん」と答えます。するとエリカさんは、「私、産院に行ってからお買い物してきていい?新作のバッグがでたって連絡きて」仕事で疲れ切っているケイさんへの気遣いは一切なく、浮かれた様子で言いました。

「そのままお友だちと夕飯食べるから、ケイは自分で食べてきてね」家事もほとんどせず遊び歩くエリカさんに、ケイさんは「もう少し家にいたほうが・・・」と控えめに声をかけます。それを聞いたエリカさんはカッとなり「出産したらできないことしたいの!」と言い放つと、そのまま電話をぷつりと切ってしまいました。

ケイさんは深くため息をつき、「リナは無駄遣いしなかったし、夜遅くても夕飯作って待っててくれたな・・・」とつぶやきます。ほとんど家事をしないエリカさんとの生活が始まってから、ケイさんの頭には、献身的に寄り添ってくれたリナさんの姿が何度もよみがえるようになりました。
離婚成立から数日。リナさんが抜けた分の仕事をこなし、さらに妊娠中のエリカさんを気遣いながら家事まで引き受ける・・・ケイさんは息つく暇もないほど多忙な日々を送っていました。一方のエリカさんは、「出産したらできないことをしたい」と言って、家事もほとんど手をつけず、好きなように遊び歩く毎日。そんな生活が続くにつれ、ケイさんの心には、リナさんの細やかな気遣いや献身的な支えがふとした瞬間によみがえるようになっていきました。失ってから気付く大切さはありますよね。でもいまさら気付いても、もう遅すぎましたよね、ケイさん。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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そもそも妻帯者と関係を持つ女が碌でもないんだけど、ケイには最大級の)ザマァみさらせ!」と言う言葉を贈ります。
2人仲良くお逝きなさい
自業自得「ざまぁ」としか…(笑)