公正証書の作成も終わり、両親の離婚が無事成立!

ジュリちゃんは、自分とカンタくんの大学卒業までの費用と生活費、そして今住んでいる家をリナさん名義にすることを条件に、ケイさんとエリカさんの関係を認め、離婚に協力すると告げました。「本当は離婚なんてしてほしくないけど、パパがエリカさんと一緒になりたいのなら我慢する」そう涙ながらに訴えるジュリちゃんを見て、ケイさんは断ることなどできませんでした。
ジュリちゃんが提示した条件で公正証書の作成も終わり、リナさんとケイさんの離婚はついに成立しました。「やっと終わったね~」晴れやかな表情で話すジュリちゃんに、リナさんは困ったように「そうよ色々驚いたわよ、最初はひとりで行動するし」と言いました。ジュリちゃんはへへっと笑い「最初はママ抜きで復讐しようと思ってて」と、いたずらっぽく打ち明けます。ママがパパと交渉するよりも娘である自分が交渉するほうが物事が有利に進むと思っていたそうです。

「もう呆れちゃう、それに急に弁護士さん連れてくるし」リナさんはため息まじりに言いました。実はジュリちゃん、今回の離婚の件を弁護士のお母さんをもつ友達にこっそり相談していました。「だてにお嬢様学校通ってませんから~」とおどけて言うジュリちゃん。リナさんは呆れ顔のまま、「びっくりしたわよ、ジュリが何をしてたか聞いて」と言いました。

リナさんはふっと優しく笑い、「でも本当に助かっちゃった色々、離婚の不安とかあったから」と感謝の気持ちを伝えます。ジュリちゃんはママが自分たちのために離婚はしないと決めていたことも知っていました。でもママには幸せになってほしいと思っていたジュリちゃんはママが離婚したほうが幸せだと感じていたのです。「ミワがすごく心配してくれて、ミワママに相談してなかったらここまで上手くいかなかったよね」と言いました。

「ほんと感謝しかないわ」リナさんは、心の底からそう言いました。そして、ジュリちゃんの復讐計画に気づいた経緯を語り始めます。「あの人が『ジュリがわがままだ』って言った時、ジュリは海外留学するからって身の回りのこと自分でしてたじゃない?だからおかしいと思ったのよ」

「カンタも、急にあんな風にあの人たちに迷惑をかけるなんて」普段の姿からは想像できない行動に驚いたと話すリナさんに、ジュリちゃんは「カンタは私に協力してくれただけだから怒らないであげて」と言いました。そして少し考えるように視線を落とすと、「でも、パパたちこれから大変だと思うよ」とつぶやきました。
ジュリちゃんの今までの行動は、ケイさんとエリカさんをわざと困らせるためだったようです。しかも、自分が行動するほうがうまく行くと考えていました。静かに見守ってほしいと言われていたママは内心ハラハラだったと思いますが、ジュリちゃんの思惑通り、しっかり公正証書も作れて、復讐は成功ですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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母親と子供って繋がっていて、別々に住んでもしょっちゅう行き来あるけど、父親は離れちゃったら、義務的に月1の面会になったりしていくケースが多いと思うので、父親と住むのもありと思ってました。そしてジワジワ復讐して自分らの迂闊さを分からせていけばいいや〜と思っていましたが、こうくるとは!ジュリちゃんは抜け目なくて、ママとカンタくんはぼう〜としてて言われるがままなのに笑った。そんなママさんが、ジュリちゃんの悪口を言われた時だけはカッときたこともよかった。
いや…ジュリちゃん頑張ったとは思うけど本当に母親は何してんの???
あと未成年に保護者の同意もなく勝手に動いてる弁護士も何なの???