自称グルメの勘違い[2]違いは腕の差

充さんは味噌汁をすすりながら「味噌汁だってまぁ悪くない。でもさぁ、なんか足りないんだよなぁ・・・ちゃんと出汁とってる?」と不満げに言います。
優奈さんは出汁にもこだわって丁寧に作っていました。
「今日のお出汁は鰹節と昆布の合わせ出汁だよ・・・」
それを聞いて充さんは「だとしたら・・・違いは腕の差かぁ~」またもや自分の母親の味と比べて言うのでした。

優奈さんは、「また始まった」と心の中でモヤモヤしていました。
自分は料理をしないのに口うるさい充さん。
市販の出汁やルー、レトルトはNG。
外食したくても、充さんがグルメサイトをチェックして合格点を出した高級店のみにしか行ってもらえないので頻繁には行けません。

優奈さんは結婚当初、仕事で遅くなり、スーパーでお惣菜を買って帰宅したことがありました。
その時、食卓に並んだ料理を見て、充さんはため息をついて「疲れて帰ってきてこれかよ」と言ったのです。

充さんの「お袋の味」自慢はまだ止まりません。
「お袋の味ってこう・・・なんていうか、グッ!とくるうまさなんだよなー優奈も分かるだろ?家庭的な味っていうかさー」と嬉しそうに語る充さん。

優奈さんは苦笑いで「私、ほとんど食べたことないから分からないよ・・・」と答えました。
優奈さんは、お義母さんの「絶品料理」を一度も食べたことが無いので、どんな味なのか想像もつかないのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
3歳長男・0歳次男(R5.3月誕生)を子育て中のワーママです。