「いったいいつまで続くの?」夫へ募りはじめる不満


「暴力をふるう夫から逃げてきた聡子さんを、地元のみんなでサポートすることになった」と話す正志。正志はのどかな田舎町の出身。ご近所付き合いが盛んで、周りの人たちは家族同然です。そんな土地柄というのもあって、幼なじみが傷ついて戻ってきたと聞けば、自然と助け合う空気が根付いていました。私は、地元の仲間を思いやる正志の気持ちを尊重して、快く送り出すことにしたのでした。
「夫からの暴力なんて怖いだろうな、ましてや小さい子どももいたら・・・かわいそう」私は、会ったこともない聡子さんに同じ女性として、そして同じ母親として同情しました。安全な場所に帰ってこれてよかった。今はとにかくゆっくり休んで欲しいな。

聡子さんをサポートするために、休日を利用して正志が地元へ帰るようになってから2ヶ月が経ちました。「じゃあ、日曜の夜には戻るから」泊まりの用意を詰め込んだリュックを背負いながら、正志は今週もそう言います。「え、今週も?」驚いたように尋ねると、正志は難しい顔をして「傷ついた聡子を放っておけないだろう、みんなが集まっているのに俺だけ行かないわけにもいかないし・・・」と応えました。

「わかった、いってらっしゃい」幼馴染のためと言われると引き止めることもできず、釈然としない気持ちを胸に抱えたまま、私は正志を送り出します。すると、その様子を見ていたリマが「パパ、またおばあちゃんち行っちゃったの?」と聞いてきました。

「お友達と約束してるみたい」と伝えると、リマは残念そうに「今週こそは動物園に連れてって欲しかったのに!」と言いました。リマもまだまだパパと遊びたいお年頃。休日を一緒に過ごせないとなると、寂しい思いをするのは当然です。でも、これも聡子さんが落ち着くまでの辛抱。私はリマに「ごめんね、ママと2人で行こっか」とそっと微笑みかけたのでした。
地元に通うようになってから2ヶ月が経っても、頻度を落とすことなく聡子さんのもとへ足を運び続ける正志さん。「落ち着くまで」と信じて見守ってきた理恵さんでしたが、いったいいつまで続くのかと、徐々に不満を募らせていきます。家族を後回しにする正志さんの姿に、言いようのない違和感を覚えながらも、きっともう少しの辛抱だと自分に言い聞かせるのでしょう。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi
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