[12]初恋こじらせ夫|すっかり変わってしまった夫の真相を探るため、妻は幼なじみに助けを求める

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前回のお話

理恵さんは夫の正志さんと小学生の娘リマちゃんと3人で幸せに暮らしていました。ある日、20年ぶりに地元の同窓会に出席した正志さん。同級生だった総一郎さんの妹であり、初恋の相手でもある聡子さんが、DV夫から逃げて実家に戻ってきたと知ると、地元のみんなでサポートしたいからと週末を利用して実家に帰るようになります。はじめは聡子さんを気の毒に思っていた理恵さんでしたが、頻繁になる帰省に徐々にモヤモヤを募らせます。その後、義母からの電話で、正志さんが実は実家に帰っていないことを知った理恵さん。正志さんを問い詰めると、聡子さんと息子航くんとドライブに行ったことを白状しました。理恵さんが「リマのこともう少し考えて」と忠告すると、翌週末は自宅に。しかし、父親らしいことは一切せずスマホを見ているだけ。リマちゃんが話しかけても上の空。しまいには、ことごとく聡子さんや航くんと比較され、理恵さんのストレスはついに限界に。「この土日の態度は何?」と問い詰めるも、正志さんは「事実を述べているだけ、正論っぽいこと言ってれば俺が黙ると思ってるだろ」と屁理屈を言うばかりで話になりません。理恵さんは目に涙を浮かべながら、「もういい」と言って布団にもぐりました。

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家族は破綻しているけど、このままでいいわけがない

久しぶりに自宅で週末を過ごしたかと思えば、ソファに座ってスマホを見てるだけで、リマが話しかけても無視。しまいには私たちと聡子さん親子を比較し始めて、気分が悪いったらありません。しかし正志は「比べてないし事実を述べているだけ」「俺に家にいてほしいと思うなら居心地のいい環境を作れば?」と屁理屈ばかり。私は、もう以前までの正志はどこにもいないのだと悟りました。

そして翌週。「じゃ、行ってくる」といつも通り地元へ帰る正志を、私は何も言わずに見送りました。もう何を言っても正志の心には届かない・・・そう感じたからです。

私は、地元に帰る正志を引き止めることをやめました。「そんなに聡子さんがいいの?」「多田家って、そんなに偉いの?」「地元愛が強すぎて理解できない」「もしかして浮気しているのかな?」次々と浮かぶ疑問が、頭の中を埋め尽くしました。

私は、ある人物に電話をかけました。「もしもし美沙ちゃん? 今日、会えるかな?」美沙ちゃんは、正志の幼なじみである裕二さんの奥さんです。2人は地元でスーパーを経営しているので、聡子さんについて何か知っているかもしれない・・・私は藁にも縋る思いで助けを求めました。数時間後、わざわざ自宅まで来てくれた裕二さんと美沙ちゃん。「こっちの方まで来てくれてありがとね、ごめんね突然」私がそう謝ると、2人は気にする様子なく「ううん!お邪魔します」と言ってくれました。

「裕二さん、車だよね?コーヒーでいい?」私がそう言うと、裕二さんは申し訳なさそうに「こんな時間になっちゃってごめんね、早めに上がったんだけどどうしてもこの時間になっちゃって・・・」と言いました。

「ううん、2人とも仕事終わりなのにごめんね、ちょっと1人で抱えきれないことがあって」そう言って、私は早速正志の話を切り出そうとしました。すると美沙ちゃんが、少し考え込むような表情をして「それは全然いいんだけどね・・・」と口を開きます。

「理恵ちゃんが相談したいことって、正志くんのこと・・・だよね?」やっぱり2人は正志のこと、何か知っているんだ。私は2人の目をまっすぐ見つめると、静かに「・・・うん」と頷きました。

口を開けば「聡子」という正志さんに、もはや以前の面影はありません。すっかり変わってしまった夫の姿を前に、理恵さんは話し合うことすら諦めてしまいました。実質的に家族はもう破綻していますが、それでも黙って見過ごすことはできません。真相を知るため、理恵さんは正志さんの幼なじみである裕二さんと、その妻美沙さんに助けを求めたのですね。果たして2人の口から何が語られるのでしょうか。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi

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