初恋こじらせ夫[5]頻繁に地元に帰る夫にモヤモヤしていると義母からの電話


あれから毎週地元に帰るようになった正志さん。理恵さんは
「実家があるから泊まりやすいのはわかるけど・・平日だって、帰宅した後も電話やらチャットやらでリビングにいても上の空・・」とため息をつきました。

「久しぶりに同窓会で集まって、傷ついた仲間を中心に盛り上がってしまっているのかな・・。学生時代の気分に戻れて楽しいのは分かるけど、もう少し考えてほしい」

「お義母さんも、毎週息子が帰ってくることを喜んでいるのかな・・」理恵さんはそう思いつつ、
「でもさすがにいい加減にしてほしい」と心の中で思っていました。

そしてある日のこと。プルルル・・。電話が鳴り「はい、もしもし」理恵さんが電話に出ると、
「理恵ちゃん、こんにちは~」「あっお義母さん、お久しぶりです~」
なんと正志さんのお母さんから電話がかかってきたのです。

「あのね、ご近所さんからリマちゃんの好きなりんごを沢山いただいたの。そちらに送りたいんだけど・・明日はお家にいる?」義母にそう聞かれて、
「明日はリマと動物園に行く予定なのですが、夜には家にいますよ」理恵さんはそう答えました。

「あら、そうなの。じゃあ、明日の夜届くように時間指定して送るわね」
「すみません、ありがとうございます!リマも喜びます。・・あっ、リマと代わりますねー」
理恵さんはそう答え、リマちゃんに電話を代わったのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本:船井 秋 編集:ママ広場編集部
作画:dechi