初恋こじらせ夫[3]田舎の絆の強さに驚きつつ夫の申し出を快諾する妻


正志さんの同級生総、一郎さんの妹の聡子さんがご主人に暴力を振るわれ、離婚して逃げて来たと聞いた理恵さんが「大変だったんだ・・」と呟くと、「うん、そうらしい。もしかしたら元夫が来るかもしれないみたいで・・。総一郎を中心に地元のみんなでサポートすることになってさ」と正志さん。

「突然来たら怖いよね」と理恵さんが言うと、「うん。俺も裕二に呼ばれてて、これから休みの日にちょくちょく地元に戻るかも」と正志さんが真剣な表情で言いました。

正志さんの地元の同級生、裕二さんは正志さんの幼なじみで親友で、今は地元で跡を継いで「スーパー佐伯」を経営しています。奥さんの美沙さんとも仲良くなり、家族ぐるみのお付き合いをしています。

正志さんの地元は、理恵さんの家から車で2時間程ののどかな場所で、理恵さんが結婚の挨拶に行った時には、ご近所さんが総出でお祝いしてくれたのでした。「あら~!素敵なお嫁さんねぇ~おめでとう!」そう言いながら続々と集まるご近所さん達に「あっ・・ありがとうございます」戸惑いながらもご挨拶したことを思い出しました。

「ご近所さんとも仲が良いんだね!」理恵さんが美沙さんにたずねると「そうそう。ここらはみんな家族みたいなもんだからね~」と答える美沙さん。そんな地元の人間関係を振り返った理恵さんは、「幼なじみが傷ついて帰ってきたら、みんなで助けよう!ってなるのかも・・」と思いました。

そして、「うん、そうだね。落ち着くまでは助けてあげた方がいいよね」と理恵さんが伝えると、「せっかくの休みなのに、リマと2人にして悪いけど・・」少し申し訳なさそうに言う正志さんに、「私達は大丈夫!リマと女子トークしながら待ってるから」と田舎の絆の強さを感じつつ、正志さんを快く送り出したのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本:船井 秋 編集:ママ広場編集部
作画:dechi