前回のお話
ご主人の実家が超お金持ちだとは知らず、価値観が似ていると感じて結婚した女性。義両親はとてもいい人でしたが、超お嬢様な義母との感覚の違いに度々驚かされることになります。世間離れした義母は、結婚の挨拶のときに女性が今後も仕事を続けると聞き、何を思ったのか突然自分の財布からブラックカードを取り出し、申し訳なさそうにブラックカードを女性の前に差し出しました。突然のことに女性は驚きを隠せません。
義母はお嬢様[2-2]私、働きたいんです
「息子の稼ぎが少なくてごめんなさい!これ、自由に使って!」義母はそう言って自分名義のブラックカードを私に渡そうとしました。お義母さんには仕事が好きだから続けると話したのに、なぜか息子の稼ぎが少ないから私が働かないといけないと思ったようです。
そんな義母のとんでもない行動に、にこやかに「ナイスだね!さすが母さん!」と言う義父。夫まで一緒になって笑っています。いや、お義母さん名義のカードを渡されても困るし、そもそも人のお金を使うなんてこと恐ろしくて私にはできません。
このとき私が思い出していたのは、実家の母のこと。「いそげ!夕方は肉が安くなるから!行くよ!」「おかしは50円までって言ったでしょ!?」と日々節約に励んでいた母の姿を思い出しながら、義母のご好意を丁重にお断りしました。その後、義父からも「息子が家族カードを持っているから、好きなものはそれで買えばいいからね」と笑顔で言われましたが、夫に話すと「いつでも使っていいって言われてるけど使わないよ。嫌でしょ?そういうの」と私のことをわかってくれていた夫。庶民の私からしたらとんでもない義母の行動ですが、義父にはそれが可愛らしく映っているそう。夫も「行動がおもしろいんだよ~」なんてのほほんと言っています。私、なんだかすごい人たちと家族になってしまったなと思った出来事でした。
ママ広場オリジナルマンガ「義母はお嬢様」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。