[17]夫家族と遺産トラブル|完璧な離婚劇。他人のお金に集る人たちと縁を切ってスッキリ

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前回のお話

妻シノブさんの父親が事故で亡くなると、悲しみに打ちひしがれるシノブさんをよそに、義両親はシノブさんが相続するであろう莫大な遺産にワクワクしていました。母親を支えてくれると言っていたナオヤさんも、徐々に義家族と一緒にお金の話ばかりするようになり、シノブさんは義家族の本性を悟ったのでした。お金を受け取るつもりは無いと何度言っても「損する」「嫁の立場ならどうぞ使ってくださいと差し出すべき」などと言う義家族は、勝手に同居するための新居を計画していました。なかなか承諾しないシノブさんにしびれを切らし、ナオヤさんは「こういうことも考えている」と言って、記入済みの離婚届をチラつかせるのでした。シノブさんは決断し、ナオヤさんが知らぬ間に離婚届に自分も記入し提出。正式にナオヤさんと離婚してしまいました。ナオヤさんが気づいた時には後の祭り。遺産も新居も夢と消えたナオヤさんはうろたえてシノブさんに当たりますが、既にシノブさんは母親と住むマンションを購入し、沖縄旅行を楽しんでいました。

1話目から読む

さよーなら。お金しか見ていない元夫をブロックしておしまい。

強気に出るために出した離婚届で本当に離婚されてしまい、遺産も同居新居の計画も水の泡となり狼狽するナオヤ。「相談もせず、何やってんだよ。お前・・・」とまた何か言いかけましたが、「お前なんて呼ばれる筋合いはありませーん。さよーなら!」もう未練のかけらもない元夫に別れを告げた私は、「待て、しの・・・」必死に繋ぎとめようとする言葉を遮ってブチッと電話を切ると、サッサとブロックしてしまいました。

これで完璧!スッキリしたー!「無事、終わったね~」と言ってくれるミホとハイタッチで喜びました。

ナオヤは相当慌ててるだろうな。あの家族のことだから、新築の家が建てられないと分かったとたんにナオヤはめっちゃ責められるんだろうな。「想像すると笑える」とミホ。

ミホに、今まで私たちが夫婦で住んでいたマンションのことを聞かれましたが、もう私は戻る気もないし。ナオヤさんが住むとすると、あのマンションは家賃が高いから1人じゃしんどいと思う。「実家に戻ることになるんじゃない?実家大好きみたいだしい、ちょうどいいよ。」と、サラリと答える私にはもうどうでもいいことです。 

私は、母とリラと一緒に住むために、いいマンションを既に見つけていました。お父さんとの思い出が詰まった家を売るのは切なかったけれど・・・でも大きな家に3人では広すぎるし、新しいマンションでこれから母と一緒に平和に過ごせていけそうです。

慌てふためいて再婚の話までしだしたナオヤさん。遺産は入らない、家は建てられないと家族に伝え辛いのでしょうね。でも、そもそも手元にないお金を期待し、シノブさんの気持ちを蔑ろにして勝手に計画していたことですから、仕方がないですよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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