前回のお話
あまりの父親としての自覚の足りなさに、ワンオペで疲労困憊の妻かおりさんに「３日であなたを育児ができる人間に変える！」と宣言されて依頼、育児を一つ一つ教わりながら娘こはるちゃんの育児に奮闘してるいちろうさん。やる気はあるしかおりさんに寄り添おうとする気持ちもあり、言われたことにちゃんと向き合う姿勢を示しますが、心の中ではどこか育児を軽く考えているところは否めません。そんないちろうさんは、かおりさんからワンオペでこはるちゃんをお風呂に入れるように言われました。
夫が育児をなめくさってる件［５９］
内心はお風呂には一人でゆっくり入りたいな、と思っているいちろうさん、「いきなりワンオペはきつくない？慌てて滑ったりしたら危ないしさ。」と言ってみたものの、かおりさんに通用するはずもありません。「私はボロボロの中１人でやったけど？横から教えてくれる人もいなかったけど？」鬼の形相で言われ、何も言えなくなってしまいました。
「もちろん普段は２人で協力してやるよ。けどワンオペお風呂もできるようになってもらわないとね。」とかおりさんは言います。心の中でいちろうさんは（寄り添う心、寄り添う心）と唱えながら「よしわかった、やりましょ！」と覚悟を決めました。
かおりさんは、一から丁寧に説明しました。
「まず脱衣所の室温チェック。暑すぎず寒すぎず、こはるが湯冷めしないようにね。」
「次に着替えとおむつの用意。着せやすいように広げておくのがポイントよ。」
「ベビーローションと綿棒も忘れずにね。」
と、まだまだ先がありそうな説明に、（すでに面倒くさい）とげんなりするいちろうさんですが、そんなことを言えるはずもありませんでした。
お風呂に入れる前に覚えておくことがたくさんあるようですね。でも全てお風呂から出た後がとってもスムースに行える準備です。いちろうさん、頑張ってください！
次の話
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
［作者］くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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