前回のお話
夫いちろうさんとの別居をきっかけに、いちろうさんの大切さと両親の食堂を継ぎたいという自分の本心に気付いたかおりさん。お父さんから修行の許可をもらい、いちろうさんとの信頼関係も取り戻したかおりさんですが、修行開始はこはるちゃんが幼稚園に入る数年後にしようとお父さんに言われます。そこには、今は二人で育児に全力を注ぐ時だというお父さんの気遣いがありました。
夫が育児をなめくさってる件[199]
それから5年の月日が流れました。「パ~パ~!は~や~くぅ~。はやくはやくぅ~!」元気いっぱいでいちろうさんを呼ぶのは5歳になったこはるちゃんです。
「こら、こはる!ちゃんとパパと手をつなぎなさい」慌ててこはるちゃんを追いかけるいちろうさんですが、こはるちゃんの耳には届いていないよう。「こっちだよ~」と走り出したこはるちゃんが人にぶつかってしまいました。
すぐに駆け寄り「すみません!こはるも謝りなさい」と相手の女性に謝りながら、こはるちゃんにも謝るよう促すいちろうさん。こはるちゃんが「ごめんなさい・・・」と謝ると、相手の女性は怯えた様子で「す、すみません。ごめんなさい」と言って去って行きました。
いちろうさんは女性の様子に違和感を覚えつつも「こはる、ちゃんと手をつないで前を見て歩くんだよ。他の人の迷惑になっちゃうからね」とこはるちゃんにしっかり言い聞かせます。「うん、分かった。ごめんなさい」こはるちゃんは素直に謝りました。いちろうさんは子どもにしっかり向き合うパパになっていました。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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