前回のお話
会社のエントランスで揉めていたいちろうさんと後輩女性白石さんの前に現れたのは、いちろうさんのイクメン師匠である佐山さんでした。談笑する佐山さんといちろうさんの会話から、佐山さんが同じ会社の本社に勤めていることが分かった白石さんは、イケメンでエリートの佐山さんをロックオンします。
夫が育児をなめくさってる件[137]
「あ・・・あのぅ・・・」先ほどまでの態度から一転、白石さんがしおらしくいちろうさんと佐山さんに声をかけました。「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。私・・・なんかカァ~ッとしちゃってぇ」
「先輩も申し訳ありませんでした。はぁ~やっと落ち着いてきましたぁ」いちろうさんに謝罪の言葉をかけた後、「あっ。私、白石みほっていいます。あなた様はどなたですかぁ?」と佐山さんにちゃっかり自己紹介する白石さん。
しかし。そんな白石さんに佐山さんは冷たくこう言い放ちました。「申し訳ないが、あなたのような方に明かす身分はありません。お二人の会話は多少聞こえていましたから」
「ちっ違うんですぅ!じ・・・実はドッキリを仕掛けてましてぇ・・・」先ほどのいちろうさんとのやり取りを佐山さんに聞かれていたと分かった白石さんは、焦って嘘の弁解をします。しかし、佐山さんは「言い訳は結構です」とピシャリ。そして「私は以前、あなたを見かけた事があるんですよ」と言いました。
イケメンで高収入な佐山さんを狙うと決めた白石さんは可愛らしく佐山さんに声をかけましたが、いちろうさんとのやり取りを見聞きしていた佐山さんには通用しませんでした。いちろうさんを脅していたのはドッキリだと苦し紛れの言い訳をして佐山さんに媚を売る白石さんですが、佐山さんはお見通しのようですね。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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