[1]夫は母依存|急遽決まった敷地内同居「うちがよく見えるでしょ?」義母の言葉に違和感

アイコンイメージ

義実家が近くて義母がなにかと世話を焼いてくれると、もちろん有難いのですが少し息が詰まる人もいますよね。今回は母親にべったりの夫タクヤさんが義母と勝手に敷地内同居を決めてしまったことから始まる美月さんの苦悩のお話です。

義兄が単身赴任から戻るまでの3年間、敷地内同居することに

私の名前は美月。夫のタクヤとは結婚して3年目。今日は夫の提案で、久しぶりに義実家へ帰ってきました。到着すると、隣では義兄のカズヤさんが住む予定の新居の工事が進んでいる様子。立派なお家だな~と眺めていると、義母が「ごめんなさいね~今、工事中でうるさいでしょ?」と申し訳なさそうに声をかけてきました。

「いえいえ、お義兄さんが住むんですよね?」そう問いかけると、義母は嬉しそうに「そうなの、式は挙げないんだけどね、ここなら土地代かからないし早い分にはいいかなって」と話します。夫のタクヤには兄がいて、最近結婚したみたい。義実家の隣にちょうど空き地があったので、そこに新居を建てることになったそうです。

身近な人の結婚報告っていつ聞いても幸せな気持ちになる。そんなことを思っていると、「もう中に入れるんだけど少し見てみない?」と義母が誘ってくれました。完成前の家を見学できるなんて楽しそう!私が「え!ぜひぜひ」と答えると、義母は嬉しそうに「玄関、こっちよ~」と案内してくれました。

家に入ると、広くてお洒落な内装が広がっていました。「わ~素敵な内装ですね」私の言葉が嬉しかったのか、義母は「キッチンの動線にはこだわったのよ~」と誇らしげに話します。そして窓のほうを指さしながら、「あと、ほら!うちもよく見えるでしょ?」と得意げに言いました。

・・・よく見える?義母の言葉に違和感を覚えつつも、私は「そうなんですね~」と笑顔で返しました。すると、義母が急に「ねぇねぇ美月ちゃん的にはこの家どう思う?」と感想を求めてきました。私は素直に「とても素敵だと思います~」と答えます。

私の感想を聞いた義母は、パッと笑顔になり「ほんと!?だったらこの家に住まない?」と聞いてきました。突然すぎる提案に、私は思わず「えっ」と驚きます。

理由を聞くと、この家に住むはずだった義兄が、単身赴任で県外に行くことになってしまったそう。「ほら、よく言うじゃない?一軒家は空けておくとどんどんダメになっていくって・・・」せっかく建てた家なのに誰も住まないのはもったいない、そう思っての提案でした。

その日の夜。私は義母からの提案を夫に相談しました。「・・・ってお義母さんに言われたけど、やっぱりお義兄さんに悪いよ」義兄が建てた家なのに、私たちが先に住むなんて。すると、夫は悩む私に「兄ちゃん3年くらいで戻ってくるし、その間だけ住むのはどう?家賃かからないし!」と提案しました。

「兄ちゃんの家に住んでいる間は家賃がかからないから貯金にまわせるし、3年あれば結構貯まるよ」そう言われ、私の心は揺らぎます。確かに、いずれは子どもも欲しいし、家だって必要になるかもしれない・・・そう考えると、3年間家賃がかからないのはとても魅力的でした。

職場は少し遠くなるけど、家賃がかからないなら悪い話じゃないのかも・・・考えに考えた末、私たちは3年間だけ義兄の家に住むことに決めました。義両親とも敷地が同じってだけで同居するわけじゃないし、大丈夫だよね。

久しぶりに義実家へ帰ってきた美月さん。最近結婚した義兄が住む予定の新居を見学していると、突然義母から「この家に住まない?」と提案されます。理由を聞くと、この家に住むはずだった義兄が単身赴任で急遽県外へ行くことになったそう。せっかく建てたのに誰も住まないのはもったいないから・・・義母に頭を下げられ、美月さんは戸惑います。その夜、夫に相談すると「家賃がかからない分、貯金に回せるしいい話じゃない?」と前向きな反応。職場は少し遠くなるけど、家賃がかからないのは大きい・・・話し合いの末、美月さんたちは3年間だけ義兄の家に住むことに決めたのでした。確かに、3年間家賃ゼロで住めるのはありがたい話ですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

最新のコメント
  • まだこの記事にコメントはありません。最初のひとりになってみませんか?

この記事をSHAREする