あの頃は仕事の電話だと信じてた

どんな時でも義母の電話を優先するユウタに不満が募っている私。息子ショウの運動会よりも義母の電話を優先するユウタには本当にモヤモヤしました。でも、ユウタが義母の電話を優先するのは結婚前からでした。
付き合っていた当時、デートで映画を観に行ったときに上映直前にユウタに電話がかかってきました。「ごめん、会社からだ。急ぎだから先入ってて!」と言われ、私は一人で先に劇場の中に入りました。映画が始まってもユウタは戻って来ず、「仕事でトラブルかな?」と心配していました。

結局最後までユウタは戻って来ず、私は一人で映画を観ました。私が劇場を出ると「ごめん、ごめん!」と謝りながらユウタが駆け寄ってきました。「ううん。仕事大丈夫?」と心配して聞くと、ユウタは「うん。大丈夫、大丈夫」と笑顔で答えました。

その後、レストランで食事をすることにした私達。料理も揃い、いざ食べ始めようとすると、またユウタのスマホが鳴りました。ユウタは「ほんっとごめん。また電話」と言うと、「先食べてて」と言って席を立ちました。私は「うん。大丈夫」と答えると、一人で食事を始めました。

「食べ終わっちゃった・・」なかなか戻って来ないユウタを気にしながらゆっくり食べていたものの、私が食事を終えてもユウタは戻ってきませんでした。しばらくして「ほんと、ごめんね。おまたせ」と申し訳なさそうに戻ってきたユウタ。「お料理冷めちゃってるけど大丈夫?」と聞くと、「うん。大丈夫」と言ってユウタは冷めた料理を食べ始めました。

この頃の私は、ユウタに頻繁にかかってくる電話は「仕事」の電話だとずっと信じていました・・。
カナコさんとのデート中にユウタさんに頻繁にかかってくる電話。ユウタさんは「仕事の電話」だと言って毎回デートを中断して長時間話していました。どんな時でも電話を優先するユウタさんでしたが、カナコさんはユウタさんの言葉を疑うことなく「仕事の電話」だと信じていました。
デート中に何度も仕事の電話に出るユウタさんに不満を抱くどころか、忙しいユウタさんを心配していたカナコさん。仕事の電話とはいえ、頻度が多すぎますし、かかってくるタイミングが悪すぎますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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