[19]義母優先夫|息子が電話に出てくれなくなってモヤモヤ。嫁が裏で何かしてる?

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前回のお話

カナコさんの夫ユウタさんは、どんな時でも義母からの電話を優先します。そんなユウタさんに不満をぶつけるも逆ギレされ、自分が我慢すればいいと諦めの気持ちが強くなっていったカナコさん。息子ショウくんが産まれてもユウタさんの義母優先は変わりませんでした。友達家族と出かけた公園で「ショウは僕が見てるからみんなでゆっくり話しなよ」と自分から言ったにもかかわらず、ユウタさんは義母との電話でショウくんから目を離してしまい、その間にショウくんがジャングルジムから落ちてしまいました。幸い大事には至りませんでしたが、ユウタさんは「ごめん」と謝ったものの義母との電話は今まで通り。そんなユウタさんに呆れ果てたカナコさんは「もういいよ。目の前にいる家族よりお義母さんが大事ってことでしょ?」と冷たく言い放ちました。ユウタさんに何も期待しなくなったカナコさんは、必要最小限の会話しかしなくなりました。食事の時間を狙って義母がユウタさんに電話をかけてくるので、食事の時間もユウタさんだけ別にしました。ユウタさんは冷たくなったカナコさんに困惑しながらも、今まで通り義母との電話を続けます。

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息子が電話に出ないのは嫁のせい?

食事の時間を別々にしてから数日後のある朝。突然ユウタが「カナコ・・今日はみんなでゴハンが食べたい」と言ってきました。私は「え??」と驚いて「大丈夫だよ。お義母さんから電話があるでしょ?」と言いましたが、「電話はかかってこないよ・・。今日はみんなでゴハン食べる」とまっすぐ私の目を見てそう言ったユウタ。

私はしばらく考えて、「でも今日、電話を優先したらまた元に戻すね」とはっきり伝えると、ユウタは「うん・・。わかった」と静かに力強く答えました。ショウに「今日はパパとお風呂に入ろっか」と言うと、「え!!うん!!やった!!!」と久々のパパとのお風呂にショウは大喜び。

夜、何日かぶりに家族揃ってのゴハンの時間。食べ始めようとすると、やはりいつも通りユウタのスマホが鳴りました。義母からの電話です。ユウタは「この時間は出れないって伝えたのに・・」と溜息をつくと、電話に出ることなく「カナコ、今日のハンバーグ美味しいな」と言ってくれました。「そう?ありがと」と答え、家族3人で楽しく食事をしました。

その頃、義母はユウタさんとの電話に変化を感じ始めていました。
呼び出し音が鳴り続けるスマホを耳に当てたまま「出てくれない・・」とモヤモヤ。毎日のように電話していたユウタさんとの時間が少しずつ短くなり、とうとうこの日ユウタさんが電話に出ませんでした。

「どうしたのかしら?何かあった?この間まで必ず電話に出てくれたのに・・」「カナコさんが何かしているのかしら?」義母のユウタさんを心配する気持ちは、次第にカナコさんへの怒りに変わっていきます。
カナコさんが、食事中の義母との電話が日課のユウタさんと食事の時間を別にしてから数日が経った頃。ユウタさんが「今日はみんなでゴハンが食べたい」と言い出し、カナコさんが「お義母さんから電話があるでしょ?」と言っても「電話はかかってこないよ。今日はみんなでゴハン食べる」と言い切ったユウタさん。カナコさんはしばらく考え、「でも今日、電話を優先したらまた元に戻すね」と言って一緒にゴハンを食べることを了承。いつもユウタさんが食事をしている間にカナコさんとお風呂に入っていたショウくんは、「今日はパパとお風呂に入ろっか」と言われて大喜び。夜、久々の家族3人のゴハンの時間が始まると、それを見計らったようにユウタさんのスマホが鳴りました。いつもはここで義母からの電話に出るユウタさんですが、この日は電話を無視して「カナコ、今日のハンバーグ美味しいな」とにっこり。ユウタさんに変化が表れてきた頃、義母は今までのようにユウタさんが長電話に付き合ってくれなくなったことに焦りを感じていました。そして、とうとうユウタさんが電話に出なかったこの日、「どうしたのかしら?何かあった?」と初めは心配していた義母ですが、その気持ちは次第に「カナコさんが何かしているのかしら?」とカナコさんへの怒りに変わっていきました。
カナコさんやショウくんとのすれ違い生活が続き寂しさを感じるようになったユウタさんは、ようやく自分が家族にしていたことがひどいことだったと理解したのかもしれませんね。自分が同じ思いをしないと気付けなかったのは残念ですが、少しずつ家族3人の時間を取り戻してほしいですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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