お義母さんが一番のあなたはもう大切じゃない。

ショウがジャングルジムから落ちて頭を打ってしまった翌日。その場で診てくれたお医者さんのツキトくんパパから「様子見で大丈夫だと思う」と言われていたものの、まだ心配が消えず「頭痛かったり、気持ち悪かったりしない?」とショウに聞いてみましたが、ショウは「だいじょうぶ」とケロリとしていました。私は「大きい病院も近いし・・なにかあった時のために」と考えて「今日はじいじの家に行こうか」とショウに声をかけました。

出かける準備をしていると「あれ?でかけるの?どこに行くの?」とユウタに聞かれましたが、「うん。ちょっと」とはっきりは答えず「ショウ、行こう」とショウを促しました。すると「どこ行くの?」とユウタがもう一度聞いてきましたが、ショウよりも義母の電話を優先するユウタにうんざりの私は「教えない。あなたはお義母さんと電話してれば?」とだけ伝えてショウと家を出ました。

じいじの家に行くと、ショウはいつも通り元気な様子で「よかった・・大丈夫そう」とホッとしました。しばらくするとユウタから電話がかかってきましたが、私は電話にでることなくスマホをカバンにしまいました。その後も「いつ帰ってくる?」とメッセージが届きましたが、返信しませんでした。

帰宅すると、「遅かったじゃん?連絡くれてもいいだろ?」とユウタが不満そうに言ってきましたが、「え?お義母さんと電話するのに邪魔になるかと思って」と平然と返すと「ねぇ、なんかさ、感じ悪くない?確かにさ、ショウから目を離したのは僕が悪かったよ?でもさ・・」と、反省しているのかしていないのか・・ユウタは私の態度に文句を言ってきました。

「でもなに?もう、私の中であなたが大切では無くなっただけ。あなたはお義母さんが一番なんだから。こちらのことはお気遣いなく」無表情でそう言うと、ユウタは唖然としていました。その時、ユウタのスマホが鳴りました。私はにっこり笑顔で「ほら、大好きなお義母さんからじゃない?出たら?」とユウタに言ってあげました。
ショウくんがジャングルジムから落ちた翌日、まだ心配だったカナコさんは念のため大きい病院が近くにある実家に遊びに行くことにしました。出かける準備をしているカナコさんに気付いたユウタさんは行き先を尋ねますが、ショウくんよりも義母の電話を優先するユウタさんに期待するのをやめたカナコさんは「教えない。あなたはお義母さんと電話してれば?」と冷たく言って、行き先を告げずにショウくんと家を出ました。実家にいる間も、カナコさんはユウタさんからの連絡を無視。帰宅すると、連絡を無視されたユウタさんは「遅かったじゃん。連絡くれてもいいだろ?」と不満を口にしますが、カナコさんは「お義母さんと電話するのに邪魔になるかと思って」とさらり。ユウタさんが「感じ悪くない?確かにショウから目を離したのは僕が悪かったよ?でもさ・・」とカナコさんの態度にムッとすると、カナコさんは「でもなに?もう、私の中であなたが大切では無くなっただけ」ときっぱり言い放ちました。「あなたはお義母さんが一番なんだから。こちらのことはお気遣いなく」とカナコさんから他人行儀に言われたユウタさんは呆然・・。ちょうどその時、ユウタさんの電話が鳴ると、カナコさんは「ほら、大好きなお義母さんからじゃない?出たら?」とにっこりして言いました。
義母との電話に出ていてショウくんから目を離し危ない目に遭わせたことをユウタさんはそれほど重大なこととは捉えていないようですが、カナコさんの気持ちは完全に冷めてしまったようですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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