[13]義母優先夫|息子に泣き落とし作戦「いつでも気にせず電話して」言わせて息子の想いを手玉に取る

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前回のお話

カナコさんの夫ユウタさんは、どんな時でも義母からの電話を優先します。結婚前からデート中にユウタさんに電話がかかってくると、「仕事」と言って席を立っていましたが、実はそれは義母からの電話だったと結婚後に知ったカナコさん。結婚後も義母の電話を優先するユウタさんに不満をぶつけますが、ワガママだと逆ギレ。義母が電話をかけるタイミングが、自分とユウタさんが一緒の時だと気付いたカナコさんは、翌日の夜から義母とのテレビ通話に割り込み、「いい加減にしてよ!」とユウタさんにブチギレられました。自分が我慢すればいいと諦めの気持ちが大きくなったカナコさんは、その日から義母を優先するユウタさんに何も言わなくなりました。一方、ユウタさんとの電話にカナコさんが入ってくることを腹立たしく思っていた義母は、夫を亡くしてからユウタさんと二人で支え合って生きてきたため、社会人になり家を出ると寂しさを募らせつつ、毎日の電話を楽しみにしていました。その後、ユウタさんから「付き合ってる人がいる」と知らせをもらった義母は、「私がこんなに寂しい思いをしているのに、彼女はユウタと楽しい時間を過ごしているなんて」とイライラし、あることを思いつきました。それは、ユウタさんがデートしている時にわざと電話すること。「私を優先してくれる」「私の味方」と優越感に浸るように。それは結婚後も続きました。

1話目から読む

「これでカナコさんも自分の立場がわかったかしら?」勝ち誇る義母

ユウタが一日の予定を教えてくれるのをいい事に、2人がデートしている時にわざわざ電話して、「声が聞きたくなって・・」と申し訳なさそうに言う私に、「全然大丈夫。どうしたの?」と優しいユウタ。「彼女より私を優先してくれる」と満足。そして、結婚後も変わらず同じように電話することに。ある時、カナコさんに注意されたと言うユウタに、またしても申し訳なさそうに「カナコさん・・怒ってるかしら・・」と言うと、「気にしなくていいからね」と優しいユウタの言葉が。「ユウタは私の味方なの。わかってくれたかしら」と心の中で呟いたのでした。

その後、ユウタに電話すると、カナコさんが電話に出て割り込んでくるように。まともにユウタと話もできないまま電話を切った後、「どういうつもりなの?毎回毎回!私とユウタの時間を邪魔して!」と腹が立ち、「カナコさんがいない時にユウタに伝えないと!」と思って電話することに。

「ユウタ?最近カナコさんが電話に出るからユウタと話せなくて・・お母さん、悲しい」そう訴えると、「ご・・ごめん。カナコには伝えるから」と申し訳なさそうに答えるユウタ。

さらに、「私が・・ユウタと電話をするのがきっとイヤなのね」そう言って、しくしく泣いていると、「そんなこと・・大丈夫。いつでも気にせずに電話してきていいからね」ユウタにそう言われ、「ありがとう。やっぱりユウタは私の子ね。優しく育ってくれてありがとう」と言うと、

「ほぉ~ら。ユウタは私のことを1番に考えてくれるんだから。ユウタに叱られるといいわ」そう言って自然と笑みがこぼれました。

それからというもの、
「あら?カナコさんは?」私がそう言うと、「大丈夫。ちゃんと伝えたから。今まで通りだよ」ユウタさんの言葉を聞いて、「そうなの?ユウタと話すと元気がでるわ~」と答えながら、「これでカナコさんも自分の立場がわかったかしら?」心の中で呟きました。

ユウタさんに電話すると、カナコさんが割り込んでくるようになり、思うようにユウタさんと話せなくなった義母は、怒りを覚え、カナコさんがいない隙にユウタさんに電話。「お母さん、悲しい。私がユウタと電話するのがイヤなのね」としくしく涙しながら訴え、ユウタさんが「いつでも気にせず電話してきて」と答えると、しめしめとばかりに心の中でほくそ笑む義母、どうしてこんなにカナコさんと張り合おうとするのでしょうか。義母の気持ちを理解するのが難しいですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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