[12]義母優先夫|優越感に浸る「息子は私の味方なの」デート中にわざと電話して夫婦の仲を裂く快感

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前回のお話

カナコさんの夫ユウタさんは、どんな時でも義母からの電話を優先します。息子ショウくんの運動会でも、義母との電話でショウくんの出番を見逃してしまうユウタさんにカナコさんはモヤモヤ。ユウタさんは結婚前から、デート中によく電話がかかってきて「仕事」と言って席を立っていましたが、実はそれは義母からの電話だったと結婚後に知ったカナコさん。結婚後も二人の時間よりも義母との電話を優先するユウタさんに不満をぶつけますが、ワガママだと逆ギレされてしまいます。義母が電話をかけてくるタイミングが自分とユウタさんが二人のときだと気付いたカナコさんは、翌日の夜からユウタさんと義母がテレビ通話をするときに自分も画面に映りわざと義母に話しかけていましたが「いい加減にしてよ!」とユウタさんにブチギレられます。カナコさんが「お義母さんとゴハン食べてる時に私が電話してきたらどうする?」と聞くと、ユウタさんは「後回しにするよ」とさらり。自分が我慢すればいいと諦めの気持ちが大きくなったカナコさんは、その日から義母の電話を優先するユウタさんに何も言わなくなりました。一方、ユウタさんとの電話にカナコさんが入ってくることを腹立たしく思っていた義母。夫を亡くしてからユウタさんと二人で支え合って生きてきた義母は、ユウタさんが社会人になり家を出ると寂しさを募らせますが「いつでも好きな時に電話してきてもいいよ!」と言ってくれ毎日の電話を楽しみにしていました。その後、ユウタさんから「付き合ってる人がいる」と知らせをもらった義母は、「私がこんなに寂しい思いをしているのに、彼女はユウタと楽しい時間を過ごしているなんて」とイライラ。そんなとき、義母はあることを思いつきます。

1話目から読む

あえてデート中の息子に電話。息子は彼女より私を優先してくれる。

社会人になった息子に彼女ができたと聞き、大切な息子との電話の時間が減ってしまうことに「私がこんな寂しい思いをしているのに、彼女はユウタと楽しい時間を過ごしているなんて」と腹立たしく思っていた私は、いいことを思いつきました。息子からデートの予定を聞いていた私は、その時間に電話をかけてみました。「ごめんなさい。デート中だった?」と申し訳なさそうに聞くと、息子は「全然大丈夫。どうしたの?」と優しく言ってくれたので「声が聞きたくなって・・」と伝えました。

電話を切った後、私は思わず笑みがこぼれました。「ユウタは彼女さんより私を優先してくれるのね」そう思うと寂しい心が満たされました。

「相手の方にも、ユウタは私を優先するって思って貰わないと・・」それからと言うもの、息子たちが2人でいる時間帯を見計らって電話することに。映画を観るときも、孫の運動会に参加しているときも。そして、それは結婚してからも変えませんでした。

ある日のこと。ユウタが電話で言いました。
「ちょっとカナコとケンカしてさ・・」困ったように言うユウタに、「あら・・どうして?」とたずねると、「母さんとの電話を優先しすぎって」ユウタの言葉に、「そ・・そんなつもりじゃなかったのに・・カナコさんに謝りたいわ」

「カナコさん・・怒っているのかしら・・」落ち込んだように私が言うと、「気にしなくていいからね」と優しいユウタ。その言葉を聞きながら、「ユウタは私の味方なの。わかってくれたかしら?ふふふ」と心の中で呟いたのでした。

ユウタさんが一日の予定を教えてくれるのをいい事に、わざわざカナコさんと2人でいる時間に電話して自分を優先させ、優越感に浸る義母。結婚後も続くこの行動に、カナコさんから注意されたユウタさんは義母に相談。優しいユウタさんの言葉に、「ユウタは私の味方なの」とまたまた優越感を感じる義母は、ただただ子離れができていない母親のように見えますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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