[9]弟優遇母|子どもの独立後、構ってもらえない母から届くメッセージの嵐に溜息の娘

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前回のお話

サキさんは母親が弟シュウトにばかり甘く、自分の扱いにあまりにも差があることに悩んでいました。母は自分には興味が無い、それは一生変わらないのだとサキさんは確信しました。10年後、サキさんは実家を離れ恋人のアキラさんと同棲し幸せに暮らしていました。結婚しているシュウトさんから子どもが生まれたと連絡を受け、赤ちゃんのお披露目のある実家へ久しぶりに帰っても、母の弟溺愛は何も変わっていませんでした。サキさんが2つ年下のアキラさんが実家を継ぐのを機に結婚しついて行くことを報告すると、笑顔で祝福してくれた父とは反対に母は文句ばかりです。結婚式を挙げない選択をした事にも不満で、お食事会で初めてアキラさんに会った時には収入が安定していないのかと失礼なことを言うのでした。サキさんと父にたしなめられると、母は「娘の心配をして何が悪いの?」と不機嫌でしたが、本心はシュウトさんに迷惑が及ばないか心配のようで、それがわかったサキさんはやはりどこまでも母の関心はシュウトさんに向いているのだと感じずにはいられませんでした。

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息子に会えない寂しさを嫁への怒りにする母

両親が初めて夫アキラに会ってから3年。私はアキラの実家に引越して幸せに暮らしていました。その頃から頻繁に母からメッセージが届くようになりました。リョウちゃんが保育園に行き出して全然会えあい、シュウ君たちが遊びに来ない、あなたは何してるの?全然連絡くれない、などなど。

また別の日には、シュウトが冷たくなったとメッセージ。『あの嫁のせい』と、シュウトの妻リカちゃんに怒りの矛先をむけています。父は趣味の時間に没頭しているようなので、ひとりになった母は暇を持て余しているのでしょう。私は大きくため息をつきました。

シュウトと私は、実家を出てからもお互いに連絡を取り合っていて、毎年1回、家族で田舎の私達の家に遊びに来てくれていました。「サキちゃーん!今年も遊びに来たよ」と、もう走り回れるようになったリョウくんをつれてリカちゃんは来てくれました。

久しぶりにシュウトに会ったので、「ねぇお母さんがさ、寂しいみたいでめっちゃメッセージ送ってくんだよね」と伝えると、シュウトは「実は俺らもしばらく会ってない」と言いました。意外。あんなに溺愛されているから、実家に帰るのが楽しみなのかと思っていました。でもシュウトは「リカのこと下に見てるって感じでさ。」とうつむきました。

「見てて不快だし、会うと精神的にどっと疲れるんだよ」と愚痴りました。もしかして、母は私にしてたこと、リカちゃんにもしてるのかな。私はリカちゃんが心配になりました。

溺愛しているシュウトさんまでもが離れてしまう理由が自分にあると言うこと、お母さんが気づいてくれるといいですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ

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