[8]弟優遇母|結婚式を挙げない選択をした娘の婚約者に「収入が不安定だから?」心配なのは弟への迷惑

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前回のお話

弟シュウトを溺愛する母が、シュウトにだけは甘くて自分の扱いに差がありすぎることに高校生のときから悩んでいたサキさん。大人になった今は実家を出て、恋人アキラさんと同棲し幸せに暮らしています。既に結婚しているシュウトに長男が誕生したので、久しぶりに実家で赤ちゃんと初対面をすることになりました。相変わらずシュウトを溺愛している母に、嫌味のように結婚しないのかと聞かれたので、サキさんはアキラさんが翌年に実家を継ぐタイミングで結婚するつもりだと両親に伝えました。すぐにおめでとうと笑顔で言ってくれた父親とは対照的に、アキラさんが2つ年下なことや、飛行機で行くほど遠くに嫁ぐことなどに文句ばかりの母親です。

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娘の心配なんてしていないくせに。

結婚することを家族に報告してから少し経って、私は夫となるアキラを両親に紹介するため食事会を開きました。「サキさんと結婚したいと思っています。どうぞよろしくお願いします。」挨拶したアキラに、母は開口一番「あの、結婚式はしないって聞いたんだけど?」

アキラが「はい、サキさんと2人で決めました」と答えると「あの、収入が不安定だからかしら?」と母が躊躇なく聞いたので、さすがに父が「失礼だぞ」と遮りました。

それでも母が「大事なことでしょ?シュウ君のところに迷惑がかかるかもしれないし。」と言うのを聞いて、私はやっぱり母は私には興味がないんだなと思いました。それでもアキラは「ご心配おかけしてすみません。そこは大丈夫です。」と頼もしいことを言ってくれました。「それならいいけど、あてにされても困るから。」と、母の頭の中にはシュウトしかないようです。アキラが失礼なことを言われて、さすがに私も黙ってはいられませんでした。

「ちょっと!」母に言った私と同時に父も「ミワ、何を言うんだ」と慌てて止めました。そして「アキラ君、申し訳ない」と頭を下げました。

母はどんどん不機嫌になり「なによ!大切なことでしょ?また私が悪者なの?娘を心配して何が悪いの?」と言い張りました。でも私は知っていました。私の心配なんてしていないでしょ?

結婚式を挙げないとアキラさんと2人で決めたので、サキさんは食事会を開いて両親にアキラさんを紹介しました。するとお母さんは次々と失礼なことを言い始めたため、お父さんもサキさんもお母さんを止めます。お母さんは、アキラさんの収入が安定していないのでシュウトさんに迷惑がかかるのではないかと心配していたのです。サキさんは、やはりお母さんの頭の中にはシュウトさんだけなのだなと思いました。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ

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