[7]弟優遇母|結婚の報告にも母の口から出てくるのはネガティブなことばかり。父の祝福に救われる

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前回のお話

サキさんは高校生のときから、2つ年下の弟シュウトさんにばかり甘い母親が自分の扱いとあまりにも差があることに悩んでいました。父親はいつも平等でサキさんのことも気にかけてくれますが、母親はサキさんが庇われたりお願いが通ったりすると不機嫌になり、自分がシュウトさんばかり優先してサキさんを蔑ろにしていることを指摘された時にはあからさまに怒りの矛先をサキさんに向けて「私が悪者になった」と責めるのでした。サキさんは、母親に興味を持たれていないし、母親にとって一番はシュウトで、一生変わらないのだと諦めました。それから10年経ち、実家を出ているサキさんは恋人と同棲して幸せな生活をしていました。すでに結婚しているシュウトさんに子どもができたことで、赤ちゃんのお披露目のため実家に帰ったサキさん。相変わらず母親はシュウトさんを溺愛していました。母親がサキさんは結婚しないのかと嫌味たっぷりに聞いてきたタイミングで、サキさんは家族に発表したいことがありました。

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結婚を機に実家から遠くへ

母から結婚しないのか聞かれたので、私は「結婚する。来年、相手が実家を継ぐっていうからついて行こうと思ってる」と報告しました。父はすぐに「サキおめでとう」と言ってくれました。「相手はどんな人?」と母に聞かれ

「取引先の人で、2つ年下だけどいい人だよ。」と話すと、「年下なの?大丈夫なの?」と母はため息交じりにけげんな顔をしました。こういう態度を取られても、私はもう慣れていました。

「あと、飛行機必須だからここから離れる」と言うと、父が「そ、そんな遠くに?」と寂しそうな顔で動揺したように言ってくれたのが私は嬉しかったです。でも母は「そんな遠く、子どもができたってお母さん手伝いに行けないわよ。」と、未来の出来事にまで文句。

私が母を頼ることがあると思っているのかな。口にはしなかったけれど、そう思いました。それから、結婚式はしないつもりであることも伝えると、母はお金が無いのかと驚いていました。

「違うよ。2人で決めた。」と断言しました。今はもう、何でも話せて信頼し合える人が寄り添ってくれているのです。近いうちに食事会をしたいと伝えると、母は「2人で決めたって言うけど、結婚ってそういうものじゃないでしょ?」と言って、まだ何か言おうとしていましたが父が遮りました。「サキが決めたならそれでいい。」父は優しい笑顔で、ハッキリと言ってくれました。

サキさんには、慣れ親しんだ土地を遠く離れてもついて行くと決めた人がいます。結婚の報告に「おめでとう」と言ってくれたお父さんに対して、お母さんはずっと文句ばかり。高校生のときから「しっかりしている」と言って構ってくれなかったのですから、サキさんが選んだ相手なら間違いないと認めて欲しいですね。お母さんから祝福の言葉が無くて悲しくなってしまいました。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ

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