叶うことなら大学へ進学したかった

カズキの希望を叶えるため、私は母に言われるがまま、お金のかからない公立中学校に進学し、合唱部に入りました。一方でカズキは、私立中学へ進み、希望通りのサッカー部へ入部。もちろん学校生活が始まってからも、母はカズキばかりを優先していました。
その後も私は、母の要望に従って商業高校へ進学。気の合う友達もできて、学校生活はとても充実していたけれど、母が相変わらずカズキを優先する姿に、心の奥では不満を抱えていました。高校1年の秋頃、進路を検討する三者面談が行われました。担任の先生は私の成績を見て「大学進学も視野に入れていいと思う」と言ってくれました。

しかし、母は「ありがとうございます、でも娘には就職してほしいと考えていまして・・・優秀であれば良い就職先を紹介していただけますよね?」と言いました。勉強が好きだった私は、叶うことなら大学に進学したいと思っています。けれど、高校以上にお金のかかる大学への進学を母が許すはずありません。

すると担任の先生が「それはもちろんですが、マサミさんの意見は?進学希望だとお聞きしているのですが・・・」と、私に目を向けました。しかし母は「まぁ!それは間違いです!娘は就職を希望しているんですよ」と言い切るばかり。その様子を見て、先生は私に視線を移し、「・・・マサミさんの気持ちはどう?」と優しく声をかけてくれました。

私は意を決して、自分の気持ちを伝えようと口を開きました。しかし言いかけた瞬間、「マサミ?お母さんはあなたのことを考えて話しているのよ?うちの家計のことも考えてちょうだい」と母の冷たい声に遮られてしまいました。

やっぱり母には逆らえない。そう悟った私は「・・・就職でいいです」と小さくつぶやきました。先生は不安そうな表情を浮かべていましたが、私自身がそう口にした以上、これ以上踏み込むことはできなかったのでしょう。その後、私は大手企業への就職が決まりました。母は「凄いわね!大手を紹介してもらえるなんて嬉しいわ!」と上機嫌。「ねっ!お母さんの言った通りにすればいいのよ!」と満足そうに言われ、私は複雑な思いを抱えたまま「・・・うん」と返事をしました。

「あなたのお給料があれば家計も少し楽になるわ~お小遣いはちゃんと渡すからね!」そう言われ、私は「え?」と目を見開きます。母は戸惑う私の肩にポンと手を置くと、「カズキにお金がかかるんだもの、弟を支えるのがあなたの役目よ」と笑顔で言いました。就職して自立できる年齢になっても、私に自由はない・・・そう悟りました。
家庭の経済状況によって、大学進学を諦めざるを得ないケースがあるのは理解できます。しかしマサミさんの場合は、弟のカズキさんにお金をかけたいというあまりにも身勝手な理由。未来のある若者に、弟の進学費用を背負わせるなんて、呆れてしまいます。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。
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時代錯誤の毒親は世間知らずでもある。
家がそうだったからか
母は働こうとしなかったもんね~
母親が働いたらいいのにね〜
弟溺愛毒母っぷりやマサミさんの扱われ方まで、私とまったく同じで胸が痛みます。
就職したら生活費をあてにされ、ゆくゆくは介護要員として…。
人生をまるごと搾取される前に、家を出て絶縁した方がいいと思います。この手の母親って、一生変わらないですよ。