[1]私の居場所を奪った女|娘の小学校で思いがけず再会。高校卒業以来、大人になった私たち

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前回のお話

大人になっても忘れない、ずっと抱いていた思い。今回は、高校卒業と同時に離れていた地元に戻ったカエデが同級生のシズクと再会したことで、高校当時に起きたある事件とそれぞれの思い、そして真実が明らかになっていくお話です。

地元に帰ったら再会した2人

いつもの朝。夫ワタルの出勤と、娘ミズキの登校を見送る私はシズク。高校の同級生だったワタルとは社会人になってからの同窓会で再会して付き合い始め、結婚しました。

この日はミズキの授業参観。いつもより少し張り切った顔で、ミズキは元気に学校へ行きました。

参観日は私も大好き。娘の学校での様子を見ることができるので、楽しみにしてきました。ミズキの教室へ入ると「あれ・・・?カエデ?」高校の同級生だったカエデがそこにいました。再会は高校卒業以来です。カエデもすぐに私に気付き、「えっ」と驚いたように「シズク?」と声をあげました。

「えっ?こっちに帰って来たの!?」と聞くと、「今、戻ってきてて・・・」となんとなく言葉をにごしたカエデ。話している私たちを、お友達と話していたミズキが見つけて「ママ~!」と走ってきました。

カエデが「こんにちは。アカネの母です」とミズキに言いました。「アカネちゃんのママは、ママが高校生の時のお友達なんだ~」と私が言うと、ミズキは喜んでお友達に大きな声で呼びかけました。

「ねぇアカネ!来て~!!アカネちゃんのママとうちのママ、お友達だったんだって~!」ミズキがそう言うと、アカネちゃんも「えぇっすごい!」と嬉しそうに2人ではしゃぎだしました。私とカエデは娘たちの様子に思わず顔を見合わせて笑顔になりました。

高校の同級生だったワタルさんと結婚し、娘ミズキちゃんと3人、地元で幸せそうに暮らしているシズクさん。ニコニコと穏やかに話すシズクさんと再会したアカネさんは、少しぎこちない感じがしました。それでも無邪気なミズキちゃんとアカネちゃんの様子に思わず笑顔になってしまいますよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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