[7]女に学歴はいらない|妻が嫌がるから内緒にして強行する夫。両親を「呼びたい」ではなく「もう来る」

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前回のお話

タケルさんと結婚したモエさんですが、義両親が大学院卒業のモエさんのことを「だから29歳まで結婚できない」「だから夫の言うことを聞かない」などと言ったり、披露宴の時に勝手に「モエさんには将来家の手伝いをしてもらいます」と寝耳に水の話を発表するのに加え、タケルさんが親や親戚の前だととても偉そうにモエさんを扱うことで、義実家とは縁を切るとタケルさんに宣言しました。ところが世間体を気にするあまり親にもそのことを伝えられないタケルさんは、盆や正月に帰省しないモエさんのことを仕事が忙しい、自分の実家に行っているなどとごまかし続けていました。やがて長女マヒロちゃんが生まれ、1ヶ月経った頃、タケルさんは親にマヒロちゃんの顔を見せたいと強くモエさんに主張しました。始めはテレビ電話で報告すれば、とそっけなかったモエさんですが、タケルさんの勢いに負ける形で了承し、まだ新生児で遠出が不安なため、もう少し大きくなってからと伝えました。ところが、実はタケルさんは既に両親と話をつけて家に呼んでいて、しかももうすぐ到着すると言いました。それに、1週間ほど泊めると言うのです。

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縁を切ったつもりの義両親が来ると知って憂鬱な妻

勝手に義両親を家に呼んだどころか1週間も泊めると聞いて愕然としました。「なんて言った?」タケルは「だーかーらー。もうすぐ。今日の昼に到着する。飛行機。」と言いました。全て、もう勝手に決めていたのです。

「はぁああ?」しか出てこない私に、タケルは勝ち誇ったように「だってさ、モエが嫌がるの分かってたからさ。来ちゃったら仕方ないかなと思ってさー。」と言いました。

「何やってくれてんの?」と固まる私ですが、「とりあえず、昼に空港まで迎えに行くからさ~。母さんたち、モエに会えるのも楽しみにしてたよ~。」と、ウキウキしています。絶対嘘だ。結婚式以来、義実家には寄り付かなかったし連絡も一切していない私のことは、悪口は言っても会うのを楽しみなんて言うはずがありません。

いうだけ言って、タケルは「まっ、とりあえず連れてくるから。じゃ。行ってくるわ!」といそいそと出かけて行きました。せめて掃除くらいして行ってから出かけてよと言いたかったけれど時すでに遅し。マヒロのお世話で散らかった部屋の中に立ちすくむしかありませんでした。

洗い物を済ませ、掃除機をかけているとマヒロの泣く声。「はいはーい」とマヒロのお世話をしながら憂鬱すぎて涙が出そうでした。

ひと言も相談なく、もう飛行機が到着するなんてひどいですよね。しかもモエさんが嫌がると分かっているからと言う理由で、呼んでしまえば了承せざるを得ないと思われているところが腹立たしいです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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