[6]女に学歴はいらない|長女誕生の1ヶ月後、夫が勝手に義両親を家に呼びよせた。

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前回のお話

結婚の挨拶の時から夫タケルさんの両親は大学院卒でタケルさんより3つ年上ののモエさんに嫌味や学歴が女性に無意味かのような失礼な態度を取り、またタケルさんはそんな両親の前でモエさんを庇うどころか偉そうにコイツ呼ばわりで見下す態度だったため、モエさんはタケルさんとの未来に不安を覚え、タケルさんにはハッキリ抗議しました。タケルさんは両親に悪気はない、結婚の挨拶をしてからやめるのは恥ずかしいなどと言ってモエさんをなだめ、両親にもしっかり話すし自分も態度を改めると約束したためモエさんはその言葉を信じ結婚しました。ところが披露宴で義両親はモエさんの愚痴ばかり親戚に話し、またタケルさんは「嫁の躾は抜かりない」などと嫌な言い方をして、モエさんはずっとイライラしていました。更に、義母が司会者のマイクを奪い「モエさんには将来家の手伝いをしてもらう」とみんなの前で発表したので全く聞いていない話を勝手に宣言されたモエさんは怒り心頭。披露宴のあとタケルさんに詰め寄りますが本当は両親の計画を知っていた様子なことにもガッカリして、その場で義実家との縁切りを宣言しました。世間体を気にするタケルさんはそれを両親にいえず、盆正月に帰省しないモエさんのことを「仕事」「実家に行っている」などとごまかし続けていました。長女マヒロが誕生し1カ月後、「親が孫の顔を見たいと言ってる」というタケルさんに「テレビ電話で報告すれば」とそっけなく返事をしたモエさんです。

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勝手に呼んだ義両親がうちに泊まるなんて無理

マヒロの顔を両親に見せたい、孫を奪うのはどうなの?などと詰めよるタケルに負けて、「分かった。でももう少し大きくなってからでもいいかな?」と私はため息交じりに言いました。「まだ首も座ってないし。さすがに長時間の帰省に自信がない。」と伝えると、タケルは嬉しそうに笑って「だよね?だからさ、うちの両親が来るって。」とサラリと言いました。

「は?」何を言っているのか分からず聞き返した私に「ちょうどさ、観光もかねて1週間くらい。うちに泊めてもいいよね?」と当然のようにペラペラと。「え?ダメに決まってるじゃん」と言うと「どうして?」とキョトンとされました。私、義実家と縁を切るって言ったよね?

「部屋が狭い。マヒロのお世話で手一杯。おもてなしはできない。なにより会いたくない。」無理な理由を並べ立てた私に「なぁ。わざわざ会いに来てくれるのをそんな風に言わなくてもいいじゃん!」タケルは少しイラッとして言いました。

絶対に受け入れたくない私は「じゃ、ホテルを予約したら?数時間だけうちに来てマヒロに会う感じは?譲歩してるつもりだけど?」相談もなく勝手に義両親を呼びよせて、1週間も家に泊めるなんてありえない。でもタケルは「あのさ?譲歩ってなんだよ。いい加減にしなよ。さすがにそこまで言われると俺だって怒るよ?」と、ただ一方的に私が拒否しているような言い方です。

「いや、なぜここまで言われるか、理由は分かってるよね?」という私の質問には答えず、タケルはニコニコと「でもさ、もう来るし。」とサラリと言いました。

両親に娘の顔をみせたくてしかたがないタケルさん。その気持ちはとてもよくわかりますが、モエさんに相談の一つもなく勝手に呼び寄せてしまうのは、モエさんと義両親の溝をどんどん深めてしまいますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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