[3]女に学歴はいらない|言葉の端々に女性を見下す考えが垣間見える夫との未来に不安がよぎった

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前回のお話

3つ年下のタケルさんとの結婚が決まり、タケルさんの実家に挨拶に行ったモエさん。義両親はモエさんが大学院卒だと分かるなり「だからその年まで結婚できなかったのね」「子どもは産めるのか」などと失礼極まりない発言を繰り返し、モエさんは唖然としました。隣にいるタケルさんがそんな両親の態度に特に反応しないどころか、「俺はコイツがいい」と、普段は名前呼びなのに急にエラそうな態度を取ったことにもモエさんは違和感を感じました。帰り道、タケルさんに義両親とタケルさんの言動は失礼だったし、なぜ何も言ってくれなかったのかと責めましたが、タケルさんは「モエが我慢してくれればいい」とあり得ないことを言うのでした。

1話目から読む

その場を取り繕う夫に言いくるめられてしまった

義両親の言動が失礼でも悪気があるわけではないと言うタケルは、最低限の付き合いでいいし、私が我慢すればいいと言いました。なぜ私の方が我慢するのか、不安しかありません。「だーかーらー。」とタケルはめんどくさそうにため息をつくと、「俺と結婚したいなら少しは我慢してよ」と言ったのです。結婚したいなら・・・?イラッとした私は「そんなこと言うなら結婚は別にしなくていいよ。」とキッパリ。

「これからの生活も、上手くいくと思えないし。」と覚悟を決めようとすると、「結婚はする!」とタケルは慌てて言いました。「親に紹介したのにやっぱり止めたなんて恥ずかしくてもう家に帰れないし。」って、結婚する理由はそこなの?

「何を自分都合な話ばかりしてるの?私のこと何も考えてないじゃん。」さっきから私の言いたいことが通じないタケルにイライラしながら言うと、「分かったって。今度何かあったら俺からガツンと言うからさ。」と、軽い感じでタケルは言いました。

「もう、そんなに怒るなよ。うちの両親には後で言っておくからさ。ね。機嫌直してよ。」と言われ少し考えましたが、そんなに言うなら、と思いひとつため息をついて、「あとさ。私のことコイツって呼ぶのもやめてね。」すごく気になったあの呼び方。最初が肝心だからと思って言っておきました。

タケルは私をなだめ始めました。「わかったわかった。もう言わないから。これでいいだろ?」そう言って私の肩に手を回しました。本当はまだモヤモヤがおさまらなかったけれど、言いたい事は言ったし。「信じるからね。」と短く答えました。

両親がモエさんに対して失礼な発言をしたにもかかわらず、両親を庇い、モエさんに我慢するように言ったタケルさんに不安しかありませんね。それに、「わかったわかった」と軽い感じであまり深く考えていないようなタケルさんの態度も気になります。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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