水分補給を嫌がる子への工夫
お子さんがなかなか水分を摂ってくれないと、心配になりますよね。以下のような工夫を試してみてください。
色々な種類の飲み物を用意する:
水、麦茶、薄めたスポーツドリンク、果汁の少ないジュースなど、お子さんの好みに合わせて数種類用意してみましょう。
飲みやすい温度にする:
冷たすぎたり熱すぎたりすると飲みにくいことがあります。常温や少し冷やした程度のものが飲みやすいでしょう。
飲むタイミングを決める:
遊びの前、お風呂上がり、寝る前など、時間を決めて声をかけてみましょう。
楽しく飲める工夫をする:
好きなキャラクターのコップを使ったり、ストローを挿したりするだけでも、飲む意欲がわくことがあります。
親が率先して飲む:
大人がおいしそうに水分を摂る姿を見せることで、お子さんも真似してくれることがあります。
ゼリーやシャーベットを活用する:
飲んでくれなくても、水分を含んだゼリーやシャーベットなら比較的食べやすいことがあります。
少しずつ、こまめに:
一度にたくさん飲めなくても、少量ずつこまめに水分を摂ることが大切です。
熱中症の疑いがある場合の対処法
もしお子さんに以下のような症状が見られたら、熱中症の可能性があります。
・顔が赤くほてる
・汗をたくさんかいている、または全くかいていない
・ぐったりしている、元気がない
・食欲がない、吐き気や嘔吐
・頭痛やめまい
・立ちくらみ
・手足のしびれ
・筋肉のけいれん
このような症状が見られたら、すぐに以下の応急処置を行い、必要に応じて医療機関を受診してください。
涼しい場所へ移動:
直射日光の当たらない、風通しの良い日陰やクーラーの効いた室内に移動させましょう。
体を冷やす:
衣服を緩め、首筋、脇の下、太ももの付け根など、太い血管が通っている場所を冷やしましょう。冷たい水で濡らしたタオルや保冷剤などを当てると効果的です。
水分・塩分補給:
意識がはっきりしていれば、水分と塩分を補給させます。経口補水液が最適ですが、なければ薄い食塩水(水1リットルに食塩1〜2g程度)やスポーツドリンクでも構いません。冷たいものを少しずつ与えましょう。
安静にする:
涼しい場所で安静に寝かせましょう。
危険な状態
以下のような症状が見られる場合は、重症の可能性があります。すぐに救急車を呼び、医療機関を受診してください。
・意識がない、またはもうろうとしている
・呼びかけに応じない
・嘔吐を繰り返している
・自力で水分を摂取できない
・高熱が出ている(40℃以上)
・ひきつけを起こしている
また、下記のような状況にも気をつけしましょう。
・地面に近いほど暑い:小さなお子さんは大人よりも地面に近い位置にいるため、より暑い環境にいます。ベビーカーに乗せている際なども注意が必要です。
・遊びに夢中な時は特に注意:外で遊んでいる時や室内の遊びに夢中になっている時は、喉の渇きを感じにくく水分補給を忘れがちです。大人が定期的に声かけをしましょう。
・急な暑さに注意:梅雨明け直後など、急に気温が上がった日は体が暑さに慣れていないため、熱中症のリスクが高まります。
・体調が悪い時は無理しない:発熱や下痢などで体調が悪い時は、熱中症になりやすいので無理な外出や運動は控えましょう。
・日焼け対策も忘れずに:日焼けは体力を消耗させ、熱中症のリスクを高めます。日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶったりするなどの対策も行いましょう。
・保護者だけでなく周りの大人の連携も大切:家庭だけでなく、保育園や幼稚園、学校など、お子さんが過ごす場所すべてで、熱中症予防の意識を高め、連携して対策を行うことが重要です。
大切なことは、日頃からお子さんの様子をよく観察し、早めの対策を心がけることです。
少しでも気になる症状があれば、ためらわずに医療機関に相談してください。
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