宿題をどう捉えて取り組むかで可能性が広がる。長期休暇でしかできない体験をして思い出深い夏休みを過ごしましょう。

子どものころ、夏休みの宿題で印象的だったのは?今回はSNSでも大人気、元教師でもあるドラゴン先生に伺いました。

夏休みの宿題で印象的だったのは「読書感想文」

小学校の頃の夏休みの宿題で印象的だったものは、「読書感想文」です。
当時は生活作文と読書感想文の選択でしたが、読書感想文は原稿用紙3-4枚、生活作文は6-7枚となっており、読書感想文のほうが執筆自体の量は少なくて済んだため選択していました。ただ、その前に本を読まなければいけないというハードルがある上に、当時は書き方がわからず書くのにとても苦労しました。
夏休みの宿題全般ですが、私は最後にまとめてやるタイプでしたので本を読む時間がなく、あとがきだけを見てあらすじを書いて読書感想文として仕上げたことを思い出します。私は国語の教師の経験があるので、今となっては読書感想文の書き方や、入賞しやすい書き方まで知っていますが、皆さんはいかがだったでしょうか?読書感想文が得意だったという人や書き方を先生から教えてもらったという人は少ないのではないかと思います。

夏休みの宿題の想い出

その他、「創意工夫」や「自由工作」といったものもありましたが、好き嫌いの大きく分かれるように思います。図工が好きな生徒は喜んで実施していましたが、私は好きではなかったため苦労しました。一方で私の妻は、そういった創作系が好きだったと言っており、現在もモノづくりが好きです。一言に夏休みの宿題といっても、それをどう捉えてどのように取り組むかで身につく能力や可能性は大きく異なってくると感じます。

また、一般的に多かったのが、漢字や計算などの「ドリル」や「ワーク」といったものではないでしょうか?私は昔、漢字の練習帳を妹にやってもらったことがあり、字がきれいな妹が仕上げた練習帳を見た先生から呼び出しを受けて「誰がやったんだ!?」と怒られたことがあります。自宅に帰り「なんでもっと汚い字でやらなかった!」と妹に言うなんとも理不尽な兄でした。予習のために兄のドリルをやるというなんとも兄孝行な妹とは対照的でした笑。

現在、多くなっているのがタブレット課題ですね。自由研究などをタブレットで提出するなどの学校もあるようですが、昔のように模造紙にマジックなどで書くという手間が省けて、パワーポイントに近い形で仕上げられるため効率的かもしれませんね。
こんな思い出話がいろいろと出てくる夏休みの宿題ですが、元教員という立場から学校教育を変えていきたい「教育革命家」からすると、そもそもこういった一般的な夏休みの宿題は不要だと考えています。その代わりに、長期休みにしかできない体験をするなどの時間に充てられるような仕組みができたらと思います。

執筆者

坂田聖一郎
株式会社ドラゴン教育革命代表

経歴
愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。
同期だった「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。
愛知教育大学大学院に入学。
愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。
教員退職後は、速読インストラクターや話し方の学校講師を経て、2020年7月に「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。
2022年「ままためコーチング塾」をスタートさせコーチングの普及に力をいれる。

教員のための進路指導室
https://dragonteacher.com/company/

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