息子が通う保育園では、有難いことに月に2回、月曜日に「爪チェック」があります。
先生がひとりずつの爪をチェックして、伸びている子は連絡帳に書いてお知らせしてもらえて、翌日にはちゃんと爪を整えて、連絡帳に保護者印を押してもう一度チェックしてもらうルールです。
園ではクレヨンや泥や粘土などの遊びがあるので、爪が長いと中に汚れが入り込んで不衛生。
それにお友達とじゃれ合うことが多いのでひっかいて怪我をさせてしまうかもしれません。
爪チェックがあるおかげで、私も毎週末息子の爪をチェックするルーティンができあがっていて本当にありがたいです。
ところが...
あれ?爪が伸びない?
年少さんになって1ヶ月が過ぎたくらいからでしょうか、
いつチェックしても息子の爪が短いことに気づきました。
初めのうちは、あれ?私は切っていないし夫はやるわけないし(←ゴメン)。
もしかして保育士さんが切ってくれたのかな?などとのん気に考えていました。
でも、いつも短い。それも、すごく短い。
あれ?爪が伸びていない??
さすがにおかしいなと思い、息子の様子をよく観察してみると、
...爪を噛んでいるのを発見!
爪を噛む行為は「愛情不足」「ストレス」と聞いたことがあります。
というか、"ストレスがある子の定番の行為" 的に認識していました。
これはググったら落ち込むやつです。
ダメ母親の烙印を押された気分になるやつ。
わざわざググっちゃダメなやつですよ、全国のパパママさん!
頭ごなしの「ダメ」は全く効果なし。
「トラちゃん、自分で爪を噛んでチョッキンしたの?」
「うん♪」
「え~、汚いじゃんダメだよ。お口にばい菌が入るんだよ。」
思わずこう言いました。
そして指を口に持っていくのを見るたびに手を掴んで「ダメ。汚い!」
何度も繰り返し言えば止めるかなと思ったのですが、全く効果が見られませんでした。
無意識なのか?
爪を噛むと汚いのが理解できないのかな?
どうして爪を噛むのかストレートに聞いてみた。
「ねぇトラちゃん、どうして爪を噛むの?」
「あのねぇ、ウルトラマンがきちゃうんだよぅ。」
「爪、美味しい?」
「おいしくないんだよ。」
...で、また噛んでます。
理由なんかないってことかな??
この場合、なぜを何度か聞いても私のほしい答えは出てきませんでした。
どんな時に爪を噛むのか観察してみた。
朝起きてから保育園に行くまで → 噛まない
保育園から帰る車中 → 噛む!(やめて~!せめて手を洗ってからにして~!)
家についてからお風呂に入るまで → 噛まない
お風呂出てから夕飯まで → 噛まない
夕飯後~就寝まで → 噛む!
お布団の中 → 噛む!暗くたって目を凝らして見てるもんね。
保育参加(参観日)の時
お友だちとはしゃいで遊んでいる間 → 噛まない
私やお友だちのパパママさんに手を振って回る時 → 噛まない
先生のお話中 → 噛む
みんなでお歌 → 息子は途中から歌わなくなって噛み始める
噛む時のキーワードは「ひとり」かもしれません。
ボーっとしている時。
誰かとお話していない時。
わからないとか、つまらないを感じる時。
実際にひとりぼっちにしているのではなく、パパやママがそばにいても関わっていない時ってありますよね。
たとえば隣に座っていてもテレビを観ているから関わっていないとか、車の運転に集中しているからお話していないとか。そんな時に噛んでいるような気がしました。
また、保育園での生活において「できない」「わからない」があると無意識に噛んでしまうのかな?
アプローチ方法を変えてみた。
保育園楽しかった?
保育園どうだった?
それまではこんな風に質問して、答えはいつも「楽しかった。」とリピート。
もしかしてこれは本当ではないのではないかと考えました。
今は
今日いちばん楽しかったことを教えて。
今日なんの歌うたったの?一緒に歌おう。
今日の給食何食べた?
それらの答えから会話を広げていくように意識しています。
また、爪を噛んでいるのを見たときには「ダメ、汚い」ではなく、
「爪に入ってる見えないバイキンマンがトラちゃんのお口に入って、お腹の中に入って...」というスキンシップを交えた説明を繰り返し何度でも言うようにしました。
時々は「トラちゃん、爪噛んじゃってるよ、赤ちゃんになっちゃうかもしれないよ」と言う時も。(←4歳はおにいちゃんなのでかなり怒る)
「爪は噛まなくてもいいんだよ、伸びていたらママに教えてくれたらいいんだよ。トラちゃんの爪チョッキンするのママ大好き。」と言ってみたりもしました。
そのうち、「ママも爪噛んでみよう」と一緒に噛む真似をすると「ダメだよ、バイキン入るよ!」と怒られるようになっていきました。
...自分も噛んでるくせに~
ストレスだとしたら?原因を考えてみる
爪を噛み始めた年少さんになったばかりの頃を考えると、保育園の転園がありました。
2歳児クラスまでしかない少人数の小さな保育園から、年少さんだけで3クラスもある大きな園へ移ったのです。
園やお友達、先生は好きなようですが、やはり環境の変化には大人でも多少のストレスがあって当然。
また、息子と話すうちに気づいたのは、お迎えが遅い子は、全園児が一つの教室に集まって待つことになっているのですが、その教室に行くのがとても嫌なようです。
一番寂しく感じてしまう瞬間のようです。お友だちのママはみんな迎えに来たのにボクだけ...。
夫と協力して、とにかく早くお迎えに行ける方がダッシュでお迎えに行くようにして、できる限り「最後のお部屋」に長くいないように毎日必死です。
子どもがストレスを感じていると想定して思い当たることを並べたら
きっと皆さんどんどん出てくるのではないでしょうか?私はそうです。
でもきっと大きい理由は上の2つかなと思いました。
ある日気づいたら...
もうすぐ年中さんになる2月のある日、いつものように爪チェックをしたら、爪が伸びてる!!
そういえば最近、爪を噛んでいるのを見ていなかったなと気づきました。
「トラちゃん、爪が伸びてるから切ろうね。」
「爪を噛まないママとのお約束守ってくれたんだね、ありがと!」
といったらニヤッとしていましたよ(笑)。
爪を噛むのを直ぐにやめるような効果的な方法は見つけられなかったけれど、
保育園に慣れたのかな?
2月初めにインフルエンザにかかり、私と一緒に約1週間べったり過ごしたのももしかして良かったかな?
言葉が増えて、思うように伝えられることが多くなったから「伝えられないストレス」が減ったかな?
お子さんによって期間の違いはあると思いますが、心配しすぎなくても自然と治っていくものかもしれないなと思いました。
でも、息子のストレスについて考えた良いきっかけになりました。