[5]娘を捨てた私|態度も言葉遣いも義母そっくりになっていく娘と、徐々に壊れていく母のメンタル

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前回のお話

ミサキさんは、娘のリコちゃんが自分よりも義母に懐いていることに悩みを抱えていました。ミサキさんが挨拶しても不機嫌な顔を見せるだけですが、義母には明るい笑顔で挨拶をします。実は、リコちゃんがミサキさんを嫌うようになった裏には、義母の策略がありました。義母はリコちゃんをミサキさんから遠ざけ、母親と過ごす時間を意図的に減らして、自分にだけ好意が向くように誘導していたのです。その結果、一番近くにいる義母の言葉を信じるようになってしまいました。しかしそんな孤独な状況でも、リコちゃんへの想いは揺らぎませんでした。リコちゃんの誕生日に手作りケーキを作ることにしたミサキさん。すると義母から、有名店ですでに用意してあることを告げられます。リコちゃんが選んだのは、派手に飾りつけされた義母が選んだケーキ。「リコちゃんの好みは知ってる、おばあちゃんが本当のお母さんみたいでしょ~」という義母の発言に疑問を持つことなく、満面の笑みで「うん!」と答えるリコちゃんを見て、ミサキさんはこのままではいけないと焦りを感じていました。

1話目から読む

どれほど拒まれても、母親として愛情だけは変わらず注ぎ続けると誓う

義母によって植えつけられた「ママはリコを嫌っている」という誤解を解こうと、私はできる限りのことをしました。しかし、今もリコの心は閉ざされたままで、それどころか私への当たりは日に日に強くなるばかり。それでも、大事な一人娘には変わりありません。どれほど拒まれても、母親として愛情だけは変わらず注ぎ続けようと誓いました。

あれから数年が経ち、リコは小学生になりました。朝の天気予報で今日は冷え込むと知った私は、リコにあたたかい格好で出かけるよう声をかけます。リコは鬱陶しそうな顔をして「うるさいな、わかってるよ」とだけ言いました。時が経っても状況は変わらず、私はリコに嫌われたままです。

リコが家を出ようとしたその時、義母が「ねぇリコちゃん、その上着お母さんが選んだの?もう小学生なのに幼すぎるんじゃない?」と口を出します。幼いと言われてショックを受けるリコ。すると義母はニコッと笑いながら「おばあちゃんが週末買ってあげるわ、お母さんはセンスがないものね」と言いました。

義母の言葉がよほどショックだったのか、リコは「着ていかない」と言って上着を脱ぎ始めました。「今日は寒いよ」と必死に勧めても、「ママって本当にうっとおしい!」と睨まれてしまいます。リコを想って言っているのに、私の気持ちはまるで届いていないようでした。

食事の席でも、リコは文句を口にするようになりました。リコの健康を考えて、最近は野菜多めの献立にしているのですが、それが気に入らないのか「どうしてママは私が嫌いなものばかり作るの?」と私を責め立てます。「少しでも栄養バランスを取ってほしいの」と伝えるも、聞く耳を持ってくれません。すると義母が「もう少しリコちゃんが食べたいと思う食事は作れないの?」と横やりを入れてきました。

「いつも言ってるじゃない、リコちゃんのことを考えて作りなさいって」手伝いもしないのに、献立に文句を言う義母。私はリコの健康を考えたうえで献立を作っていると伝えますが、義母はやれやれと呆れるばかりです。「おばあちゃんがリコちゃんの好きなもの作ってあげるわ!」義母がそう言うと、リコは目を輝かせて「やった!おばあちゃん大好き!」と言いました。

リコちゃんが小学生になる頃には、ミサキさんへの不満や文句はますます激しくなっていました。義母がミサキさんを責める姿を間近で見て育ったせいか、口調まで義母そっくりで見ていられません。強く言い返せば状況は変わったのかもしれませんが、穏やかな性格のミサキさんは、声を荒らげる勇気が持てなかったのではないでしょうか。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • ななし より

    祖母、娘の事なんて可愛がっていませんね
    孫が嫁に逆らって嫁を困らせてくれるためなら
    孫のためにならない事はなんでも仕込む 教え込む
    その結果 嫁が困るのが楽しいだけ
    そして主人公夫は何処にいる?

  • だいちゃん より

    こんな可愛げのない娘はいらない。
    ババアに洗脳された。もう自分の娘と思えない

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