[2]娘を捨てた私|幼い娘に母親から嫌われていると思い込ませて遠ざける義母の独占欲

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前回のお話

義母と完全同居のミサキさんは、夫コウイチさん、娘リコちゃんの4人暮らし。おばあちゃんにべったりの小学4年生のリコちゃんは、朝ミサキさんが挨拶をしても冷たい目を向けるだけ。義母に向ける嬉しそうな笑顔とは真逆です。そして起きてきた義母と全く同じ意地悪で見下すような態度でミサキさんに文句ばかり。義母にそっくりになってしまっているリコちゃんに、ミサキさんはとことん嫌われているのでした。

ママが嫌いと言っていたと嘘を吹き込む義母

娘のリコは、私のことを嫌っています。「おはよう」と声をかけても、不機嫌な顔を見せるだけで挨拶は返ってきません。しかし、義母のことは大好きで「おばあちゃん、おはよう!」と明るい笑顔で挨拶をします。そして義母もまた、私のことを嫌っています。食事の支度はいつも私に押し付け、準備が遅いと文句を言われて使えない嫁扱い。リコも義母と一緒になって私のことを責め立てます。悲しいことに、これが私の日常なのです。

義母はリコが産まれてから、徐々に私からリコを遠ざけていきました。幼いリコのお世話をするのはいつも義母で、私は食事の支度を押し付けられるばかり。今思えばこの時から、義母は自分にリコの好意が向くように仕向けていたような気がします。

義母の策略で、母親である私よりも義母と過ごす時間がどんどん増えていったリコ。その影響で、リコはいつの間にか義母の言葉を疑いなく信じるようになっていました。ある日、散歩に行こうとリコを誘うと、義母はすかさずリコに「ママはリコちゃんのことが嫌いだから、どこかに捨てに行くかもしれないわね」と耳打ちします。

幼いリコは義母の言葉をそのまま信じ込み「私、おばあちゃんといる!」と、私と出かけるのを嫌がるようになりました。おばあちゃんがいいと必死に訴える姿に戸惑いながらも、「でも・・・今日はママと一緒に行かない?」とめげずに声をかけます。

「いや!」リコは私を強く拒絶しました。すると義母が私たちの間に割って入り、「リコちゃんがこんなに嫌がっているのわからないの?」と責め立てます。実の娘に拒絶されたショックで言葉を失う私を、義母はあざ笑うかのような目で見下すと、そのままリコを連れて散歩に出かけていきました。

「この間、ママはリコちゃんのことが大嫌いって言っていたのよ、リコちゃんのことはおばあちゃんが守ってあげるからね」義母はリコの肩に手を置き、催眠術でもかけるかのように囁きます。幼いリコはその言葉を信じて、「うん」と素直に頷いてしまうのでした。

リコちゃんが実の母親であるミサキさんを極端に嫌うようになった裏には、幼い頃から積み重ねられた義母の策略があったようですね。母親と過ごす時間を意図的に減らし、自分にだけ好意が向くように誘導する・・・それを長年続ければ、一番身近で優しくしてくれる人の言葉を信じてしまうのは当然です。まるで一種の洗脳ですね。ミサキさんが気づいた時には、リコちゃんは母親の言葉を受け入れなくなっていたと思うと、胸が締めつけられます。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

最新のコメント
  • ななし より

    BBAを始末しよう(笑)

  • ぽんこ2 より

    この母親も義母が間違っていると思ったら、キッパリと反論するなり自分の考えを伝えようよ。一方的に言われ「はい」と黙る母親を見た子供は、祖母が正しいんだと勘違いしてしまう。

    子供にも、感謝もせず人を傷つけるようなことを言ったり、間違ったことを言ったら毅然と対応しないと、子供のためにならないし、親としても信頼を失うよ。

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