機嫌を伺うような態度に思わずため息

十数年ぶりに突然連絡してきた渉。私の体調なんて今まで気にしたことなかったのに「元気にしてる?」なんて白々しい言葉に思わず呆れてしまいます。これまで何の連絡もしてこなかった渉から突然連絡が入るなんて、何か裏があるとしか思えませんでした。
案の定、渉は「母さんも年だし心配になってさ」と口先だけの言葉を並べ始めます。ご機嫌取りのような態度に呆れた私は「私の心配はしなくてもいいわよ、由美ちゃんもいるし」と冷たく返しました。

渉はへつらうような口調で「あのさ、母さんが心配だから家に帰ろうかなと思って・・・祥子がさ、親孝行しなって言うんだよ」と切り出してきました。うちに帰ってくるなんて迷惑以外の何ものでもない。私は由美ちゃんや孫たちと、穏やかで幸せな毎日を送っています。そこへ渉が戻ってくるなんて歓迎できるはずがありません。

渉は、きっと四宮家の財産を狙っているのでしょう。私が由美ちゃんに財産を渡すつもりだと踏んで、「親孝行」なんて耳ざわりのいい言葉を使って近づいてきたに違いありません。「もしかして相続のことが気になってるの?」私がそう問いかけると、図星だったのか明らかに動揺しながら「え?あっいや、そういうわけじゃないけど」と苦し紛れにシラを切りました。・・・やっぱり、本当にどこまでも救いようのない息子です。

「心配しなくていいわよ、あなたは私の息子なんだから、ちゃんと遺言書も書いてあるわよ」そう伝えると、渉は一気に声色を明るくして「え?そうなの?」と、露骨に嬉しそうな反応を見せました。「当たり前でしょ?由美ちゃんには私が死んだら渉に連絡してって伝えてあるから」私がそう言うと、

渉は「そっか、それならいいんだ」と笑顔で答えました。本当に浅はかな息子です。でもこのくらい単純な方が、私と由美ちゃんにとってはむしろ都合がいい。私は「安心して暮らしなさい、こちらは大丈夫だから」と、渉を落ち着かせるように伝えたのでした。
これまでほとんど連絡もしてこなかったのに、加奈子さんが高齢になった頃を狙って、相続を気にして電話をかけてきた渉さん。どこまでも自分のことしか考えていないようで、呆れてしまいます。とはいえ、加奈子さんは本当にこのまま渉さんに財産を相続させてしまうのでしょうか。このままお金だけ持っていかれるなんて、どうしても納得できません。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
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実子がいる場合の法定相続人対象の養子は1人だけだったかと。
アホめ。
せいぜい取らぬ狸の皮算用しとれ!