前回の話
遠足に行きたくないと言うトールくんに、「予定通り遠足に行くか、行かずに教頭先生と過ごすか、お迎えに来てもらっておうちに帰るか、どうしますか?」とトールくんに3つの選択肢を提示した先生。しばらく考えて3つ目の帰宅を選択したトールくんに、先生は「嫌だったのによくがんばってここまで来ましたね」と頑張りを褒めてくれました。メイさんはその様子に胸がじーんと熱くなりました。
[6]発達凸凹支援級男子 ぼくは遠足に行きたくない
「じゃあ先に教室に行っててください」
「はい」
「じゃああとで迎えに来るから!」
授業は受けて遠足には行かずに家に帰る選択をした息子。
教室に向かう息子を先生と見送りました。
「「・・・・」」
息子の背中を見送りながら、しばしの沈黙の後・・・
「すみません~。お手数おかけしてしまって・・・」
「いえいえ」
「嫌だ嫌だとは言っていたんですが・・・なんとか行けるかなってここまで来たけど、学校の少し手前からもう進めなくなっちゃって・・・」
「そうですか」
数日前からの息子の様子を先生に伝えました。
「今日は休み明けですし、支援級ではやっぱり・・・気持ちが不安定になってしまう子は多いですよ」
気持ちが不安定になってしまう子が多いと教えてくれた先生。
「トールくん外が好きではないですし、遠足に行くとなかなかひとりで落ち着ける時間は確保できないですもんね。そういうところも気が進まない理由かもしれませんね」
先生の話を聞いて、そっか・・・と私も改めて息子の気持ちを理解できました。
続きます
メイ
発達凸凹の兄妹を育てる母です。
子どもたちのおもしろい日常や、体験をもとにした漫画を描いています。
----------
トールくんのことをよく理解してくれている先生だからこそあんな風に寄り添った対応ができるのですね!トールくんが無理して遠足に行くことにならずよかったです。
[ママ広場編集部]