前回の話
遠足に行きたくないと言うトールくんをなんとか宥めて学校に連れてきたメイさんですが、泣いて嫌がるトールくんを見て「こんなに大泣きするほど嫌なんだ・・・。もう遠足に行かなくてもいい」と気持ちが決まります。そして、「嫌な気持ちを先生に伝えて、どうしたらいいか一緒に考えてもらおう!」と提案。一緒に担任の先生に相談することに・・・。
[4]発達凸凹支援級男子 ぼくは遠足に行きたくない
「すみません。遠足にどうしても行きたくないって泣いてしまって・・・」
「そうですか・・・」
息子が遠足を嫌がっていることを先生に伝えました。
すると、
「もし遠足に行かないとなると、一・二時間目だけ授業をやって、あとは教頭先生と職員室で過ごすことになります。
もし早退するなら一・二時間目終わりにお迎えに来てもらわないといけないのですが、それは可能ですか?」
「あ、はい。それは大丈夫です」
先生は、遠足に行かない場合はどうなるかを説明してくれました。
そして、
「わかりました。ではトールくん、遠足に行きたくない理由はなんですか?」
息子を真っすぐ見て理由を聞いてくれました。
「えっと・・・なんでかというと、外に出るのが嫌いなんですよ」
「それから?」
「それから・・・遠足なんて学校にいるより勉強じゃないから」
「・・・なるほど」
息子が話す行きたくない理由を丁寧に聞いてくれた先生は、そのあと
「わかりました」
そう受け止めてから、
「トールくん、こっち見てね。遠足は、楽しく遊んだりして過ごすものだけど、みんなとの集団行動を学ぶ大切なお勉強の場です。意味はちゃんとあるのですよ」
遠足なんて勉強じゃないと言った息子に、遠足に行く意味を優しく伝えてくれました。
続きます
メイ
発達凸凹の兄妹を育てる母です。
子どもたちのおもしろい日常や、体験をもとにした漫画を描いています。
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子どもの言葉をちゃんと聞いてまっすぐ向き合ってくれるとても素敵な先生ですね!そして、自分の気持ちをしっかり言葉にして伝えられるトールくんもすごい!
[ママ広場編集部]