泊まりで出かけることが増えてきた同棲中の彼氏

初デートのあと、『今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました。』『また遊ぼうね』とアユミとのやり取りは続いていました。

隣で眠っているマイに気づかれないようにスマホを見ながら、(かわいかったな~。久々にドキドキしたし・・・)と思い返していました。チラリとマイを見て、もうドキドキなんてしないもんな、なんて考えてしまう。・・・結婚かぁ。すでに一緒に住んでいることも関係しているのか、結婚といわれてもピンとこないのが正直な気持ち。いやな訳じゃない。でも踏み切れない。

ヒロトが結婚式場の下見を予約すると言ってくれてから1週間経ちました。そろそろ予定伝えてくれてもいいのにと思いながら、『ヒロト。予約してくれた?』と聞いてみると、キョトンとした顔。そして「まだ、最近週末に友達と会う約束会ってさ。」と、いつもの返事。「友達?誰?」いつもならそんなこと聞かないけれど、つい聞いてしまいました。「ん?ダイスケたち。」とヒロトは答えました。ダイスケくんならどこに住んでいるのかもよく知っています。昔からヒロトと仲の良い友達で、ダイスケくんの彼女リサさんも顔見知りです。

「予約したら伝えるから。ちょっと待ってて」と言うヒロトに、私は「うん。分かった」としか言えませんでした。そしてヒロトは今日も出かけるみたい。「ダイスケんち行ってくる。そのまま泊まるかも。」と言って、行ってしまいました。なんだか楽しそう。

ヒロトは最近出かけることが多いな。そう思ったら、だんだん不安になってきました。「本当にダイスケくんの家に行ってるのかな。」一度思ってしまうと不安がどんどん増していきました。耐えられなくなって、私は外に飛び出しました。
結婚式場の下見に前向きな様子を見せてマイさんに期待させておいて予約せず、遊びに出かけてしまうことが増えるなんてヒロトさん自分勝手すぎですね。マイさんが不安になる気持ち、わかります。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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