[6]元カノの隣にいるのは僕だったのに|約束は口だけ。結婚に踏み切れぬまま他の女性に心が傾いていく彼氏

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前回のお話

ヒロトさんとマイさんは同棲して3年目のカップル。28歳になるマイさんは将来のことを考えて、結婚に少し焦り気味です。ヒロトさんもマイさんとの将来を考えてはいるものの、まだ遊びたい気持ちの方が強く、結婚に踏み切れずにいました。そんな中、実はヒロトさんは新たな女性アユミさんとの出会いがあったのでした。予約したブライダルフェアに行く当日、ヒロトさんはすっかり忘れてウキウキしながらアユミさんとのデートに出かける準備をしていました。てっきり結婚に前向きになってくれたのかと思ったマイさんは、『友達と』出かけるからと取り残されてガッカリ。1人でフェアに行くことになったのでした。その日の夜、上機嫌で帰宅したヒロトさんは、珍しくブライダルフェアがどうだったか、気に入った会場はあったかなど聞いて来て、一番気に入った会場に下見に行こうと、予約をしてくれるとまで言ってくれたので、ヒロトさんが結婚に乗り気ではないのかと落ち込んでいたマイさんは驚きながらも喜びました。

1話目から読む

泊まりで出かけることが増えてきた同棲中の彼氏

初デートのあと、『今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました。』『また遊ぼうね』とアユミとのやり取りは続いていました。

隣で眠っているマイに気づかれないようにスマホを見ながら、(かわいかったな~。久々にドキドキしたし・・・)と思い返していました。チラリとマイを見て、もうドキドキなんてしないもんな、なんて考えてしまう。・・・結婚かぁ。すでに一緒に住んでいることも関係しているのか、結婚といわれてもピンとこないのが正直な気持ち。いやな訳じゃない。でも踏み切れない。

ヒロトが結婚式場の下見を予約すると言ってくれてから1週間経ちました。そろそろ予定伝えてくれてもいいのにと思いながら、『ヒロト。予約してくれた?』と聞いてみると、キョトンとした顔。そして「まだ、最近週末に友達と会う約束会ってさ。」と、いつもの返事。「友達?誰?」いつもならそんなこと聞かないけれど、つい聞いてしまいました。「ん?ダイスケたち。」とヒロトは答えました。ダイスケくんならどこに住んでいるのかもよく知っています。昔からヒロトと仲の良い友達で、ダイスケくんの彼女リサさんも顔見知りです。

「予約したら伝えるから。ちょっと待ってて」と言うヒロトに、私は「うん。分かった」としか言えませんでした。そしてヒロトは今日も出かけるみたい。「ダイスケんち行ってくる。そのまま泊まるかも。」と言って、行ってしまいました。なんだか楽しそう。

ヒロトは最近出かけることが多いな。そう思ったら、だんだん不安になってきました。「本当にダイスケくんの家に行ってるのかな。」一度思ってしまうと不安がどんどん増していきました。耐えられなくなって、私は外に飛び出しました。

結婚式場の下見に前向きな様子を見せてマイさんに期待させておいて予約せず、遊びに出かけてしまうことが増えるなんてヒロトさん自分勝手すぎですね。マイさんが不安になる気持ち、わかります。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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