[39完]元カノの隣にいるのは僕だったのに|夫のウソも二股も未練も、元カノの現在も全て知っていた妻

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前回のお話

同棲して3年になる彼女マイさんに結婚の話をされるたびに、まだ遊びたいヒロトさんは曖昧に流しながら、二股をかけてアユミさんと会っていました。そのうちにアユミさんが妊娠したことがわかり、責任を取るためアユミさんと結婚。マイさんは最悪なフラれ方をしました。その後アユミさんとの間のソウ君が生まれてからはヒロトさんは2人を愛しつくしていました。ところが家事育児をほとんどヒロトさんに任せきりにするアユミさんに文句も言わずワンオペを続けるうちに、ヒロトさんはマイさんへの未練を感じるようになりました。そしてまだマイさんが自分の事を好きでいると妄想を抱くようになったのです。一方でフラれてからしばらくは荒れていたマイさんですが、素敵な出会いと縁でカイさんと結婚し、幸せに暮らしていました。ヒロトさんは、偶然お互いの子どもの保育園が同じだったためカイさんが「今日が最後なので」と言っているのを聞き、またマイさんが泣いているように見えて妄想がどんどん膨らみました。とうとうマイさんに声をかけたヒロトさんは、マイさんの「元カレ」の自分はマイさんのことをよく分かっている、僕が相談に乗ると言い張りますが、マイさんを迎えに来たカイさんに笑顔で一蹴されたのでした。

1話目から読む

全部バレてた。これから妻とどう生きるかは夫次第

飛んだ勘違いでマイさんに声をかけ、カイさんに自信満々に「元カレ」だと言ってマイさんのことを心配する様子を見せたヒロトさんでしたが、スマートなカイさんに一蹴されて帰宅することに。家についてから、ソウ君が悪気なく「パパは元カレなんだよねー?」と言うのを聞いたアユミさんは、(そういうことか)と状況を理解しました。

落とし物を拾ったフリをして、さり気なくマイさんに近づき幸せな現状を把握していたアユミさんは、ヒロトさんの気持ちや行動が全部わかってしまったのです。

「もう、諦めがついた?」アユミさんは静かにヒロトさんに尋ねました。驚きつつ「何が?」とごまかすヒロトさんに「あの人はヒロトのことなんてとっくに忘れていま幸せだよ?」とアユミさんはこれまで黙っていたことを一気に吐き出しました。

「まだ自分の事好きでいてくれるとでも思ってたの?」マイさんのことを知るはずがないと思っていたアユミさんに、ズバリ言われて何も言い返せないヒロトさんです。「あのさ、もし、この結婚を後悔して別れたいならそれでもいいよ。」とアユミさんは無表情のままいました。

「どうして・・・俺はアユミともソウとも離れたくないよ!」ヒロトさんは必死に言いましたが「そう、それならいいけど。」とアユミさんは気にもしていない様子です。そしてひと言、ヒロトさんに言い放ちました。
「私は全部知ってるからね。」
ヒロトさんは愕然としました。遊び相手のつもりでアユミさんと付き合いながらマイさんのことを隠し続けているうちにアユミさんが妊娠し、結婚。ソウ君が生まれてからも心のどこかでマイさんへの未練を捨てきれず、会いに行ってフラれた・・・その全てを、アユミさんは知っていました。

今はアユミさんとソウ君を大切にしよう、幸せにしたいと思っているヒロトさんですが、フラフラと遊んでいた頃にマイさんを傷つけ、アユミさんも不安にさせたつけが回ってきたのかもしれませんね。これからアユミさんとどう生きるのかは、ヒロトさん次第ですね。みんなが幸せに向かいますように。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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