友達以上恋人未満。曖昧な関係が不安だった

息子のソウくんからヒロトさんが男性に「元カレ」と話していたと聞いてもアユミさんは何も言いませんでした。
ヒロトさんとアユミさんの出会いは、共通の友達を介してグループで遊んだときでした。アユミさんは「ヒロトさん・・やさしそう。イケメンだし」と優しそうな年上のヒロトさんに一目ぼれ。ヒロトさんに彼女がいるとは知らず『先日はありがとうございました。今度2人ででかけませんか』とメッセージを送りました。

返事が来なかったらどうしよう・・と思っていると『うん、大丈夫。来週ドライブとかは?』と返信が来て「えっ。ドライブ?嬉しい!何着て行こうかな」とアユミさんは大喜び。

2人でドライブをしたアユミさんは「今日すごく楽しかったな~。ヒロトさん・・すごく優しかった。人気のお店を予約とかすごくない?すごいよね?」とさらに気持ちが膨らみ、その後も食事に行ったり、海に行ったり、映画に行ったりとデートを重ねていきました。

何度かデートを重ねたある日、アユミさんは「あの・・私たちって付き合ってますよね?」とヒロトさんに聞きました。「え・・?どうしたの急に」と返すヒロトさんに「友達に彼氏って言ってもいいか聞きたくって」と遠慮がちに言ったアユミさん。何度も2人でデートをして付き合っているつもりだったアユミさんですが、ヒロトさんの口からはっきりと言葉で言って欲しくて聞いたのでした。

しかし、ヒロトさんの口から出たのは思っていたのとは違う答えでした。「・・ん~。俺からちゃんとアユミちゃんに伝えたいから準備させてほしいな」と曖昧に答えたヒロトさんは「それまでは友達で。楽しみにしてて」とにっこり。アユミさんはショックを受けつつも「わかりました・・」としか言えませんでした。
友達との集まりでヒロトさんと出会ったアユミさんは、年上で優しいヒロトさんに好意を持ち「今度2人で出かけませんか?」とメッセージを送りました。そこから2人はドライブに行ったり海に行ったり映画に行ったりとデートを重ねていき、アユミさんはすっかり付き合っているつもりでしたが、言葉でちゃんと言って欲しくてヒロトさんに「私たちって付き合ってますよね?」と確認のつもりで聞きました。しかし、ヒロトさんからは「俺からちゃんと伝えたいから準備させて。それまでは友達で」と言われてしまい、ショックを受けつつも「わかりました」と答えました。
アユミさんに付き合っていると思わせるような言動をしていたにも関わらず、関係を曖昧にしていたヒロトさん。「準備させて」なんて期待を持たせるような言い方はずるいですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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