[30]元カノの隣にいるのは僕だったのに|「元カレです」ヒーロー気取りで元カノの夫に挨拶する勘違い男

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前回のお話

3年同棲し結婚の話しもしていたのに、浮気相手のアユミさんとの子どもができ、マイさんを捨ててアユミさんとの結婚を選んだヒロトさん。その後、マイさんは誠実でイケメンな男性カイさんと出会い結婚し、子どもも生まれ幸せな毎日を送っていました。一方のヒロトさんは、アユミさんが家事育児に積極的ではなく仕事、家事、育児に追われる毎日で疲弊していき「マイと結婚していたら」とマイさんのことを何度も思い出していました。時が経ち、道で幸せそうなマイさん家族を見かけたヒロトさん。その後、息子のソウくんが通っている保育園でカイさんが「僕、今日がお迎え最後で」と先生に話しているのを聞き、勝手にマイさんたちの夫婦仲が良くないと思い込んだヒロトさん。数日後、ヒロトさんは偶然マイさんに会うと「俺が力になる」「別れたことを後悔していた」などと言い、マイさんが「困ってないし助けもいらないし、話もしたくない」と言っても「強がらなくていいよ」と聞く耳を持ちません。話の通じないヒロトさんにマイさんが恐怖を感じていると、遠くから「マイ~!」と誰かが呼ぶ声がしました。

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「あなたのところへは行かせられません」円満夫婦の間に割って入る勘違い男

話の通じないヒロトさんに恐怖を感じていたマイさんは、自分を呼ぶ声が聞こえてパッと振り向くと、カイさんが走ってくるのが見えました。「あっ!カイ!」とマイさんがホッとしていると、なぜかヒロトさんがマイさんの前に出てスッと腕を伸ばし、マイさんをカイさんから守るような仕草をしました。訳が分からず「えっ」と戸惑うマイさん。

走ってきたカイさんが「大丈夫?どうかした?」と心配そうにマイさんに話しかけると、ヒロトさんはずいっと前に出て「初めまして」とカイさんに挨拶。「え・・っと」と困惑するカイさんに、ヒロトさんは「マイの元カレです」と威嚇するように言いました。

カイさんが「えっ?」と驚いてマイさんの方を見ると、マイさんはヒロトさんの後ろで怯えた表情をしていました。

カイさんが優しい声で「マイ、こっちにおいで」と手を差し出すと、ヒロトさんが「マイ、泣いていたんですよ?あなたのところには行かせられません」と割って入るヒロトさん。ヒロトさんの勝手な言動に「ちょ・・」とマイさんが物申そうとすると、

カイさんはにっこりして「マイから話は聞いています。あなたのこと」と言いました。その言葉に「え??俺の?」と目を輝かせるヒロトさん。カイさんは「僕、あなたに会いたかったんですよ」と穏やかに言いました。

マイさんが夫のカイさんに泣かされていると勝手に思い込んでいるヒロトさんは、カイさんからマイさんを守ろうとします。マイさんを心配して走ってきたカイさんに「初めまして。マイの元カレです」と挨拶すると、自分がマイさんを怖がらせているとは知らず「あなたのところには行かせられません」と言い出します。怯えるマイさんを見て何となく状況を察したカイさんは、「マイからあなたの話は聞いています。僕、あなたに会いたかったんですよ」とヒロトさんに笑顔を向けました。
自分がマイさんを怖がらせているのに、ヒーロー気取りでマイさんを守っているつもりのヒロトさん。いつ自分の勘違いに気付くのでしょうね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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