[3]元カノの隣にいるのは僕だったのに|結婚を迫る彼女より優先させたい年下女性とのデート

アイコンイメージ
前回のお話

息子ソウくんと手を繋ぎ歩いていたヒロトさんが偶然見かけたのは、かつて同棲して結婚の話まで出ていた元カノ、マイさん。夫と娘ちゃんと幸せそうに歩いているマイさん達を見つめながら、あそこにいるのは自分だったかもしれないという思いがよぎったヒロトさんは、マイさんと付き合っていたころを思い出しました。同棲して3年が経った頃、マイさんはもうすぐ28歳。結婚を強く考えるようになっていました。何度もヒロトさんに将来のことを考えて欲しいと伝えましたが、まだ遊びたいヒロトさんにとっては結婚を想像することができず、いつも適当で曖昧な返事をしていました。実は、ヒロトさんには新たに出会った女性アユミさんがいたのです。マイさんがヒロトさんとブライダルフェアへ行く約束をしていた時、ヒロトさんはいつものように適当な返事をしながらアユミさんとデートの約束をしていました。ブライダルフェア当日、ウキウキしながら出かける準備をするヒロトさんを見て、結婚に前向きになってくれたのだとマイさんが喜んでいたのも束の間「じゃ、でかけてくる」と言ったヒロトさんは、唖然として立ちすくむオシャレしたマイさんに初めて気づいたのでした。もちろんブライダルフェアのことなど頭にはありませんでした。

1話目から読む

ブライダルフェアをすっぽかして彼女に一人で行かせた彼氏

朝からアユミとのデートで浮かれていた僕の頭にはブライダルフェアのことなど少しもありませんでした。出かける時になって、おしゃれしたマイが唖然として立ちすくんでいるからビックリしたほどです。「今日、ブライダルフェアに行くって話してたじゃん」と言われてようやくヤベっと思いました。「ごめん・・・今日だった?別の日に変えられない?」と言ってみたけれど、マイに「ってかどこに行く気?」と質問で返されてしまいました。

「ん?友達と前々から約束してて、こっちも予約してあるからさ。」とごまかしました。「ごめん!マイひとりで行って資料もらってきて!」マイの気持ちを考えず、僕はそう言ってしまいました。

とにかく早くデートに行きたいばかりだった僕。「資料は確認するから!じゃ!遅刻できないから!ごめんね」有無を言わさず早口で言いながら、僕はサッサと出かけました。

「ちょ、待って」というマイの言葉に振り返ることなく出かけた僕。マイはがっかりしていただろうな。

でも僕は、遊びが優先でした。マイとの約束を忘れていたことは悪かったな、と思いましたが、すぐに車を走らせて向かった先は、アユミとの待ち合わせ場所でした。

マイさんを蔑ろにしてブライダルフェアに1人で行かせてしまうなんてひどいですよね。まだまだ遊びたくて落ち着かないヒロトさんの様子が伝わります。マイさんとしっかり話し合えることを願います。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

この記事をSHAREする