「俺に会いたかったのも我慢してたんだろうな」どんどん美化される過去

ある日のこと。ヒロトさんがソウくんを保育園に送って行こうと家の外に出ると、目の前にマイさん家族が。「もしかしたら、あそこに立っていたのは僕かもしれない」と呟きつつ、ソウくんのお世話や家事に奮闘するヒロトさん。その後仕事を終えたアユミさんが帰宅し、「会社の人と食べてきた」と言うのを聞いてヒロトさんは嫌な気持ちに。その後もアユミさんの強い口調に何も言えなくなりました。
アユミさんが食べずに残った夕飯をじっと見つめ、「明日のお弁当にでもするか・・」「仕事が忙しいのはわかるけど・・俺だって仕事してるんだけどな。言っても機嫌悪くなるだけか・・」とヒロトさんは呟きました。

そして、「マイだったら、俺の好きなものとかちゃんと作ってくれたんだろうな。からあげとポテトサラダ俺好みにしてくれて・・」と考えていると、「パパ?」と声をかけるソウくん。
「あ・・ごめん。歯みがきしようか」とヒロトさんが言うと、「うん!」と嬉しそうに言いました。

その後も、「あんな別れ方しなきゃよかった。マイのことだから、俺に会いたかったのも我慢してたんだろうな。今、俺が現れたらどんな反応するんだろ」と考えるのはマイさんのことばかり。スマホのマイさんの連絡先を見つめながら、「ハァ・・マイと話したいな」ため息が出てしまいます。

後ろからそっと見つめていたアユミさんが、「何してるの?」とたずねました。驚いたヒロトさんは、「え?何もしてないけど?」そう言いながら、サッとスマホを隠しました。

「ふ~ん。ソウ歯みがき終わった?」アユミさんがソウくんに話しかけると、「うん!」と元気に答えるソウくん。「じゃ、寝よっか」そう言って二人は寝室に行ってしまいました。ドアが閉まると、「び・・びっくりした」ヒロトさんはドキドキしながら呟きました。
アユミさんのために夕飯を作ったものの、会社の人と食べてきたと言われ残ってしまいました。「明日のお弁当にでもするか」そう呟きながらヒロトさんが考えるのはマイさんのことばかり。「マイと話したいな」とスマホを見つめているところにアユミさんがやって来て驚くヒロトさん、マイさんのことを考えすぎて、アユミさんとの間に溝が生まれてしまいそうですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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