「マイと結婚したらもっと楽しかったのかな・・」妄想が止まらない

アユミさんが出産し、育児に家事にとバタバタのヒロトさん夫婦。アユミさんができないことをヒロトさんが全て担っていました。ちょうどその頃、妊娠がわかったマイさんはカイさんに報告。出産のタイミングで帰国できるよう調整し、無事立ち会うことができたのでした。
そして、「ソウ、保育園行こうか」とソウくんに声をかけるヒロトさん、「うん」とソウくんが返事をし家を出ると、
「あれ?マイ?」ヒロトさんの目のまえに小さな女の子を連れた夫婦の姿が。それは確かにマイさんでした。

「マイ、結婚したんだ。幸せそうだったな」と思いながら、胸に走るズキっとした痛み。そして、「もしかしたら、あそこに立っていたのは僕かもしれない」と心の中で呟きました。

そして家では・・。
「でねー!今日ねー、おともだちがー」とお話が止まらないソウくんのお世話と家事に追われるヒロトさん。やっと一息つくころには「あー疲れた」と座り込んでしまいました。

そしてまた、「マイと結婚したら、もっと楽しかったのかな・・。『ヒロト、おつかれさま』なんて、「疲れた~って話したら、お茶とか持ってきて、『私やるから少し休んでて。とか言ってくれただろうな・・」と妄想が止まりません。

その後、
「ただいま~。あー疲れた」と帰って来たアユミさんに、「おかえり。ごはんできてるよ」とヒロトさんが言うと、「あー。ごめん。会社の人と食べてきた」と一言。「えっ、それなら早めに連絡くれたらいいのに」とヒロトさんが不満を言うと、

「私だって忙しいんだってば!お風呂湧いてる?」アユミさんの勢いに「あ・・うん」とヒロトさんが答えると、「じゃ、入ってくる。お風呂上がったら、そのままソウと寝るね」アユミさんにそう言われ、「あ・・うん」と答えるしかできませんでした。
ある日のこと。ソウくんを保育園に送って行くヒロトさんが、家の外に出ると、マイさん家族を見かけました。「もしかしたら、あそこに立っていたのは僕かもしれない」と呟きつつ、ソウくんのお世話や家事に奮闘していると、仕事を終えたアユミさんが帰宅。ごはんを作って待っていたヒロトさんに「会社の人と食べてきた」と言われ、不満を伝えるヒロトさん、マイさんを思うのは、アユミさんとの生活からの逃避なんでしょうね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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