[11]元カノの隣にいるのは僕だったのに|「捨てられましたー!」溜め込んでいた気持ちを一気に吐き出した

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前回のお話

28歳のマイさんは恋人のヒロトさんと同棲して3年目。焦りを感じ始めたマイさんが結婚を切り出し、結婚に向けて進み始めた二人でしたが、まだ遊びたい気持ちが大きかったヒロトさんは消極的。このころにアユミさんという年下女性と出会ったヒロトさんはアユミさんに惹かれていき、隠れてデートを重ねます。ヒロトさんが結婚にあまり乗り気ではないと感じて不安に思っていたマイさんですが、ある日ヒロトさんがスマホで結婚式場を調べているのを見て思わず嬉し泣き。しかし、マイさんがヒロトさんのスマホを覗き込んだちょうどその時、『式場から週末に打ち合わせがあるって』というメッセージが届き、それを見てしまったマイさん。マイさんが説明を求めると最初はしらを切っていたヒロトさんですが、何度も問い詰められ観念したように「ごめん。俺、結婚する」と言いました。頭が真っ白になりながらマイさんが相手を聞くと、ヒロトさんは「マイの知らない人。子どもができた」と淡々と答え、「浮気してたの?」と聞かれると「マイが結婚の話すごいしてくるのが精神的に負担になってさ」と言い訳。そして、「マイには悪いと思ってるけど、子どもができた責任は取りたいと思ってる。ごめん」と一方的に伝えて家を出ていってしまいました。残されたマイさんはあまりのショックでしばらく呆然。数時間後、マイさんはおもむろにゴミ袋を広げると部屋の中にあるヒロトさんの荷物を夢中で袋に詰め込み始めました。途中、大粒の涙が溢れてきて止まらなくなったマイさんは大声で泣き続けました。

1話目から読む

彼氏に捨てられてどん底。でも仕事は休めない。

昨日、3年間同棲して結婚の話もしていたヒロトから突然別れを告げられた私。3ヶ月前に出会った浮気相手に子どもができたから責任を取って結婚するという。結婚すると思っていた相手から突然捨てられ、昨夜は涙が枯れるまで泣いて泣いて泣きまくった。仕事なんて行ける精神状態ではなかったけれど、失恋で休むわけにもいかず、泣き腫らしたノーメイクの顔をマスクで誤魔化して出社。私の様子がおかしいことに気づいた同僚のハルカから「マ・・マイ?だ・・大丈夫?何かあった?」と聞かれた私は、パソコンに顔を向けたまま「ん?あった」と答えました。

心配したハルカが「だ・・大丈夫??」と聞いてくれましたが、私は心を無にして「今話すと泣くから無理。ごめん」と早口で答えました。だって、思い出したら絶対に泣いてしまう・・。よほどのことがあったのだろうと察してくれたハルカに「今日のミーティング出れる?」と聞かれ、私は無言で頷きました。

ミーティングが始まると、私の泣き腫らした顔を見て上司がギョッとしていました。理由を聞こうとする上司をハルカがジェスチャーで止めてくれ、上司も触れてはいけないと察してくれたようでした。ミーティングの議事録もハルカが率先して担当してくれました。ハルカ・・ごめんね。本当にありがとう。

なんとか仕事をこなして終業時間。私は「よし。今日は私のおごり!ご飯行こう!」と明るくハルカを誘いました。ハルカは少し驚いていましたが、「い・・行く!行こう!!」と私の急な誘いに乗ってくれました。「なにが食べたい?なんでもいいよ?行こう!」私とハルカは会社を出てお店に向かいました。

お店に着くと、私はこれまでのことと昨日のことをハルカに話しました。「ってことで捨てられましたー!」と一気に吐き出した私。ハルカは驚いていましたが、ずっと静かに聞いてくれました。

結婚する予定だったヒロトさんから突然捨てられたマイさん。涙が枯れるまで泣いたマイさんは、翌朝泣き腫らした顔で出社。同僚のハルカさんは、口を開くと泣いてしまいそうなマイさんを気遣ってくれ、マイさんは仕事終わりにハルカさんをご飯に誘いました。お店に着くと、マイさんはヒロトさんに捨てられたことを一気に吐き出しました。
マイさんの気持ちに寄り添いながら自分からはあれこれ詮索せず、さり気なく配慮してくれるハルカさん。気遣いが嬉しいですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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