前回の話
義母の料理の味を自慢し続ける充さんに「そんなに好きなら作って送ってもらえば?」と反撃した優奈さんでしたが、「それは違う」「橋本家の味を覚えて欲しい」と返されてしまいました。とはいえ、義母の料理を一度も食べたことが無い優奈さんには分かるはずもありませんでした。
自称グルメの勘違い[4]義母「目分量で作るから教えられない」
義父母が遊びに来て、いよいよ気が重い食事の時間です。
とこが義父は、とても嬉しそうな顔をして
「優奈さんは料理が上手だねぇ
どれも本当に美味しいよ」と言ってくれました。
義母も、
「ほんと!とってもおいしいわぁ」と言ってくれたにもかかわらず
「ん~でもさ、やっぱりお袋の味とは違うんだよ。」
またいつものように充さんが言い始めました。
笑顔を作りながらもピクッと反応してしまう優奈さんです。
「今度、優奈にコツとかレシピ教えてやってくんない?」
と充さんが言うと、義母は
「レシピって言われても・・・
私はいつも目分量で作るから教えられないわ」
と、気のせいか少し焦った様子で言いました。
言われ放題でもグッと我慢している優奈さんに全く気付く様子もなく、充さんは
「お袋すごいな~!!やっぱベテランってことだよなっ!!」
そんな優奈さんにとって辛い時間を吹き飛ばすかのように、
「いや・・・優奈さんの料理は大したもんだよ。どれも本当に丁寧な味がする・・・」
「懐かしい私の大好きな味だよ」
という義父の言葉に、優奈さんは思わず涙が溢れてしまうのでした。
「おかわりいただいてもいいかな?箸が進んでしまって」
微笑む義父に、優奈さんは嬉しくなりました。
「もちろんですっ!」
父親と妻のやりとりを見ながら、充さんはやはり不満気です。
「そんなにかぁ?
俺はなんかちょっと物足りないっていうか、お袋の味に近づけて欲しいっていうか~・・・」
息子の言葉にまんざらでもないような、でも焦った様子の義母は
「充、ありがとうねぇ、でも本当に優奈さんの料理美味しいわよ!」
優奈さんは怒りを抑えるのに必死でした。
「あっそういえば・・・」
と義母が切り出した話で、優奈さんにとってまさかの憂鬱案件がまた舞い込みます。
留学中の充さんの妹が一時帰国をするのですが、帰国便の到着が夜遅いため充さん夫婦の家で一泊させてほしいと義母から言われたのです。
二つ返事で「いいよ!」と返事をする充さんの言葉を聞きながら、優奈さんは何とも言えない表情をしていました。
(え。なに勝手に決めてるの?!)
続きます
ママ広場オリジナルマンガ「自称グルメの勘違い」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:みつけまま
作画:みつけまま
3歳長男・0歳次男(R5.3月誕生)を子育て中のワーママです。