晴れて離婚成立。夫に怯える日々はもう終わり。

モラハラと不倫の証拠を突きつけると、リヒトさんは逆上して私からスマホを取り上げデータを消しました。私は、データはクラウドにも保存してあること、ユウコさんも持っていることを冷静に伝えました。
私のスマホのデータを消しても無駄だと分かると、追い込まれたリヒトさんは「・・なら今日から一歩も外に出さない。スマホも全部僕が管理してやるよ・・」と恐ろしいことを言ってきました。でも私は慌てません。「ユウコさんには毎日連絡してるの。私からの連絡が途絶えたら警察に通報するようお願いしてあるんだ。この動画と一緒にね」と落ち着いて返しました。リヒトさんの行動を予想していた私は、事前にユウコさんにお願いしておいたのです。

「どうする?別れてくれるよね?」私がそう言うと、リヒトさんはようやく状況を理解したようで青ざめたまま無言で立ち尽くしていました。私はくすっと笑いながら「そうだ・・。どうしても嫌って言うなら、リヒトさんの会社にこれを送ってもいい?真面目なあなたのイメージが一気に崩れちゃうねぇ」と言ってやりました。

「今後については弁護士を通させてもらうけど・・慰謝料はしっかりもらうから。いいよね?」そう言うと、リヒトさんはどさっと座り込み呆然としていました。

こうして私は、リヒトさんと暮らした家を出ました。晴れやかな気持ちで外に出た私は、『家を出ました。鍵と一緒にデータと連絡先を教えていただきありがとうございました』とユウコさんに連絡。ユウコさんが私たちの家を出ていったあの日、リヒトさんの本性に気付いていたユウコさんはモラハラと不倫の証拠写真のデータを渡してくれ、自分の連絡先を教えてくれました。それから私はずっとユウコさんと連絡を取り合い、リヒトさんと離婚するために協力してもらっていたのです。リヒトさんの不倫相手だったユウコさんに、まさか離婚の協力をしてもらうことになるなんて・・。不思議なものです。

「・・よかったじゃない。これからは自分の力でしっかり歩んでいきなさいよ」ハズキさんからのメールを見たユウコさんは、ふっと笑いながら呟きました。
モラハラと不倫の証拠をハズキさんに握られ追い詰められたリヒトさんは「家から一歩も出さない。スマホも管理する」と言い出しますが、リヒトさんがこう出ることを予想していたハズキさんは先手を打っていました。自分からの連絡が途絶えたら警察に通報してほしいとユウコさんにお願いしていたのです。観念したリヒトさんは離婚を受け入れ、ハズキさんは家を出ることができました。ハズキさんから離婚成立の報告を受けたユウコさんは、嬉しそうに微笑んでいました。
リヒトさんに「ハズキのため」と言われ、それを信じ込み正しい判断ができなくなっていたハズキさん。夫の不倫相手として出会ったユウコさんからその思い込みが間違っていることに気付かされたハズキさんは自分の意思を取り戻し、自分の足でしっかり進んで行けるようになりましたね。ハズキさんのこの先の人生が明るく楽しいものになるよう願ってやみません。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
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