「可哀想な人ですね」必死な妻を憐れむ女性

妊娠前と同じようにリヒトさんのルーティンの早朝ランニングに合わせて早起きして朝食を作っていると、のんびり起きてきたユウコさんが手作りスムージーの準備をしている私を見て「わぁ~・・律儀に手作りしてるんだ~」とぽつりと言いました。さらに「必死ですねぇ。リヒト、買ってきたものでも全然気づかないのに~・・」とクスクス笑うユウコさんに「え・・それどういう・・」と困惑していると、「そのままの意味ですよ~??ハズキさんももう少し要領よくしないと~!!」と言われました。テキパキと完璧に家事をこなしていたと思っていたユウコさんの思わぬ暴露に私は衝撃を受けました。

自分の手抜きをあっさり打ち明けたユウコさんは、悪びれることなく「じゃあ私、朝ごはん食べたいので準備してもらっていいですか?」とにっこり。「・・え・・?」と戸惑う私にユウコさんは「家事代行サービスの代わりにやるんですよね?リヒトのために」と詰め寄り、私は何も言い返せませんでした。

言われた通りに朝食を準備して「・・はい、どうぞ」と差し出した私に、ユウコさんは「普通に準備してくれるんだ・・」とボソッと言うと「なんだか・・可哀想な人ですね。ハズキさんって」と憐れむように言いました。

「だって、知ってるでしょ?ハズキさんの代わりに私とリヒトが何してるか」と淡々と言われ「・・それは・・」と口ごもってしまう私。「それなのに私には文句も言わない。朝ご飯すら用意してくれる。この状況・・私が言うのもなんだけど、おかしいって感じません?」と私に聞くユウコさん。もちろん二人の関係は知ってるし、おかしいと思う。でも・・リヒトの求めることをできていない私は何も言えない。

私が何も言い返せず黙っていると、朝食を食べ終わったユウコさんは「ま、いいですけどね。私、そろそろこの家出ようかなって思ってるし」と言いながら立ち上がりました。私が「・・え?!」と驚くと「リヒトのこと取るって思ってました??まぁある意味もう取ってるけど~??」と笑い飛ばすユウコさん。

「最初はイケメンだしお金持ってるしいいな~と思ってたけど・・あの人、女をただの道具としか思ってないでしょ?しかも他の女を奥さんと一緒に住まわせて自分の思い通りになって満足してる・・」私からリヒトさんを取ろうとしていると思っていたユウコさんがリヒトさんのことを軽蔑するような発言をするので驚きました。「でも・・それは私のために・・」私のためを思ってリヒトさんが決めたことを批判するユウコさんに私は反論しました。
ユウコさんがリヒトさんの要望に完璧に応えて早朝から朝食やスムージーを手作りをしていると思っていたハズキさんですが、ユウコさんは買ってきたスムージーを出していたと悪びれず暴露し、手作りしていたハズキさんに「要領よくしないと」と上から目線で言いました。言われるがままユウコさんの朝食を準備して出すハズキさんに「可哀想な人ですね」と憐れみ、自分とリヒトさんがどういう関係か知っていながら何も言わないハズキさんに対し「おかしいって感じません?」と問いかけます。そして、最初はイケメンでお金を持っているリヒトさんを狙っていたものの、女性を道具としか思っていないリヒトさんの本性を知り見切りをつけたユウコさんはそろそろ家を出るつもりだとハズキさんに話します。ユウコさんにリヒトさんを批判されたハズキさんは「私のためにしてくれている」とリヒトさんを擁護します。
自分とリヒトさんの間に割り込んでくるユウコさんに早く出て言って欲しくて無理をして家事などを頑張っていたハズキさん。しかし、リヒトさんが女性をただの道具としか思ってないと気付いたユウコさんはそろそろハズキさん達の家から出ていこうと思っていました。リヒトさんを批判するユウコさんの言葉を聞いたハズキさんは「私のためにしてくれている」とリヒトさんを庇います。
ユウコさんはリヒトさんの性格を見抜いて見限っていたのですね。ユウコさんが出ていくのは喜ばしいですが、それだけでは救われないということに早くハズキさん自身が気付いてほしいです。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)


