「野球楽しかった」息子の一言で夫の野球熱に火が付いた

アオイに野球をさせたい夫は、絵の教室の体験に行こうと思っていることを相談すると猛反対。アオイを説得すると豪語した夫は、翌日さっそくアオイに「今度、野球チームの見学に行こう」と言い出しました。絵の教室の話しをしていたのに突然野球チームの話しをされ、アオイは戸惑っていました。私はもう一度「アオイは絵の教室に・・」と言いましたが、夫は「野球チームに行ってから!」と強引に野球チームの見学を決めてしまいました。

そして野球チームの見学当日。夫は「お前は余計な事しか言わないから今日は2人で行ってくる」と言ってアオイと2人で出掛けていきました。見学から帰ってきたアオイは、意外にも「ただいま~。野球、たのしかった~」とニコニコで帰ってきました。「え!?あっ?そうなの?」と驚く私を見て、夫はアオイの後ろで満足気な表情を浮かべています。

そして、アオイに「もっと上手くなりたいか?」と聞く夫。楽しい見学を終えたばかりのアオイは「うん!」と乗り気。そんなアオイの反応をみて「だから言っただろ?」と勝ち誇る夫。少し不安はありましたが、アオイが楽しいなら・・と野球チームに入ることに賛成しました。

しかし、それ以来すっかり野球に熱が入った夫は「今から公園行くぞ!カラダつくるぞ」と遅い時間でもお構いなしにアオイをトレーニングに連れ出すようになりました。「えっ?夜の8時だよ?」と私が止めようとしても「毎日のトレーニングが大切なんだ!ほら!行くぞ!」とアオイを連れていきました。

夫の夜のトレーニングは毎日毎日続きました。素振り、キャッチボール、ノック・・夫の厳しいトレーニングにアオイは次第に疲弊していったのです。
アオイくんに野球をやらせたい夫は、強引に野球チームの見学にアオイくんを連れていきました。しかし、見学から帰ってきたアオイくんは意外にも「野球楽しかった!」と好印象。絵をたくさん描きたいと言っていたアオイくんの気持ちを気にしつつも、「アオイが楽しいなら」とマヤさんも納得し、アオイくんは夫の希望通り野球チームに入ることになりました。それ以来、夫は夜遅くにアオイくんをトレーニングに連れ出すようになりました。マヤさんが止めても「毎日のトレーニングが大切なんだ」と言って毎晩厳しいトレーニングを続ける夫。アオイくんは次第に疲弊していき、表情も暗くなっていきました。
楽しいと思って始めた野球でも、急にこんな厳しいトレーニングを強制されたら嫌になってしまいますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。